A: 第１回カーボン・オフセット大賞で環境大臣賞を受賞した（株）エスパルスは、プロサッカーチームの清水エスパルスを運営している会社だ。同社が行っている「エスパルス エコチャレンジ」は、2008年から2012年までのシーズン中に、同チームが開催したホームゲームに伴って排出したＣＯ2を、ブラジル産の京都メカニズムクレジットを活用してオフセットするものだ。また、優秀賞を受賞した（株）イトーキは大手オフィス家具メーカーで、（株）ファミリーマートは大手コンビニエンスストアだ。企業だけではない。同じく優秀賞を受賞した東北夏祭りネットワークは、東北各地の夏祭りの振興を通じた地域活性化を目指して、2010年に結成されたネットワーク組織だ。また、地方自治体では南アルプス市役所が奨励賞を受賞している。
A: カーボン・オフセット大賞を主催するカーボン・オフセット推進ネットワーク（CO-Net）は、「カーボン・オフセット講座」を実施している。低炭素社会を実現するために、オフセットについて理解し、推進することができる人材を育てることが目的だ。初級編では、地球温暖化やオフセットに関する基礎的な知識をもち、社内などで説明できるコーディネーターを育成する。また、中・上級編では、企業や団体がオフセットに取り組む際の業務を担当するアドバイザーとしての知識の習得を目指す。これらの内容は、CO-Netの講座委員会が編さんしたテキストブックで知ることができ、市販もされている。
