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新卒で入った会社で一番苦痛だったのは、朝礼の3分間スピーチ。「否定されるかも…と考えてしまって怖くなる」【作者に聞く】

  • 2025年3月3日
  • Walkerplus

SNSで自身の体験を中心に漫画を描いているけろちゃんさん。なかでも新卒で入った会社でパニック障害と適応障害を発症し、ニートになるまでの体験を描いた作品には大きな反響があり、「休職中の生活」や「職業訓練校で学んだこと」などの描きおろしを加えて電子書籍化された。

本記事ではその電子書籍「とりあえず生きてる! ~新卒1年目で心を病んだニートが社会復帰した話~」から一部抜粋・編集してご紹介。今回は、会社で特に嫌だったイベントについて。朝礼の担当になった社員は3分間のスピーチを行うことになっていたが、それがどうしてもつらかったと振り返る。「全員に見られている」緊張と「全員が死んだ目をしている」恐怖で、顔を上げることができなかったそう。









■過去の悲しい思いとリンクして、苦痛だった朝礼スピーチ
昔から人前で発言するのが苦手だったのか、けろちゃんさんに聞いてみた。

「物心ついたときから、人前で発言することは苦手でしたね。子どものころは活発で、かなりおしゃべりだったのですが、クラスメイトの前で自分の意見を言ったり、何かを発表したりすることが不得意で…。きっと、『間違えていたらどうしよう…』『否定されるかも…』などと考えてしまい、怖くなるんだと思います」




人前で発言することが苦手になった背景には、過去のトラウマも関係しているそう。

「幼少期から母親をはじめ周りの大人に、自分の人格そのものを否定される機会が多くありました。人前で発言したときに的外れなことを言ってしまって誰かに否定されると、否定されてきた過去の悲しくて悔しい思いや、やるせない感情とリンクして、自分の意志とは関係なく勝手に涙が出そうになるんです。だからすごく朝礼のスピーチは緊張したし苦痛だったし、気づけばもうありきたりなことしか言えない大人になっていました」



なんとなく会社が合わないと感じながらも、働き続けたけろちゃんさん。やがて会社への居づらさやストレスは限界に達し、体調にも変化が出始める。波乱万丈の実体験を描いた漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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