新しい「銀座の庭」Ginza Sony Parkがグランドオープン!YOASOBIやVaundyらとコラボしたオープニングプログラム「Sony Park展 2025」を体験レポ
2025年2月4日
1966年から2017年まで営業していたソニーのショールーム「ソニービル」は、東京・銀座の数寄屋橋交差点のランドマークとして覚えている人も多いだろう。そんな「ソニービル」の建て替えプロジェクトとして建設が進められていた「Ginza Sony Park」が2025年1月26日にグランドオープンした。今回はグランドオープン前に行われた内覧会に参加した際の様子を紹介する。 ソニービル跡地で建設が進められていた「Ginza Sony Park」がついにグランドオープン!
■新しい「銀座の庭」としてのGinza Sony Park
ソニー企業株式会社 代表取締役社長で、「Ginza Sony Park Project」のリーダーも務める永野大輔さんが、内覧ツアー前に行われたプレゼンテーションで語ったのは、「銀座の庭、Ginza Sony Park」というメッセージ。「あそこは私にとっての庭なんだ」といった表現で使われるようによく通う場所として、あるいは親しみ馴染んできた場所として、パブリックな公園であるもののプライベートな時間を過ごしてほしいという想いが込められているという。 ソニー企業株式会社 代表取締役社長で、「Ginza Sony Park Project」のリーダーも務める永野大輔さん。背景の“SONY”のランプは以前のビルのものだ
そんなメッセージを反映するようにGinza Sony Parkは、地上部分の吹き抜けが数寄屋橋交差点、地下部分の入口が地下鉄コンコースとシームレスにつながっており、都市と公園との境界があいまいになる工夫が凝らされている。このあいまいな境界にも「銀座の庭」として親しみやすい公園になってほしいという想いが込められていることだろう。 数寄屋橋交差点とシームレスにつながった地上は広々とした空間で、気軽に滞在できる
また、地下鉄のコンコースとの接続部分にはかつてのソニービル解体工事中に発掘された50年以上前の青いタイル壁なども残されており、銀座の歴史の1ページに名を連ねるソニービルの雰囲気を感じることもできる。Ginza Sony Parkに詰まっている工夫やこだわりの一端を、ぜひその目で探してみよう。 地下鉄のコンコースからも直接園内に入ることができ、アクセスも抜群!
【Ginza Sony Park 概要】
■開園時間:11時〜19時
■定休日:年中無休(年末年始ならびに園内メンテナンス日は除く)
■住所:東京都中央区銀座5-3-1
■アクセス:
・JR「有楽町駅」中央口より 徒歩約5分
・東京メトロ銀座線「銀座駅」銀座四丁目交差点改札より 徒歩約3分
・東京メトロ丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」数寄屋橋交差点改札または中央改札より 徒歩約2分
※地下コンコースB9出口直結(利用時間 8時〜22時)
※車の場合、西銀座駐車場のご利用が便利です。西銀座駐車場 地下1階から地下コンコースへ出て、地下2階から入園することができます。
■「1/2料理」とはいったい?「洋食の街」銀座ならではの独自レストランも登場
Ginza Sony Parkにはテナントの店舗は出店しておらず、唯一常設で営業しているのは地下3階にあるレストラン「1/2 (Nibun no Ichi)」のみとなっている。そんなレストラン「1/2 (Nibun no Ichi)」もソニーが自ら手掛けており、Ginza Sony Parkだからこそできる食事の楽しみ方を提供する新形態のレストランなのだ。
このレストランの特徴は、店名にもある「1/2」というキーワード。一人前の約1/4サイズの料理を2品盛り合わせた1/2サイズのプレートが提供されるというユニークな営業形態なのだ。その根底にあるのは、「余白」や気軽に立ち寄るための場所というGinza Sony Parkらしさ。お腹いっぱいに食べるためではなく、「街に開かれた施設」の中でちょっとした休憩や空き時間に小腹+αの何かを満たす食事を提供したいという想いが詰まっている。 “1/4”を2種類盛り付けた“1/2料理”では、銀座と深いゆかりのある洋食を楽しめる
内装は店内中央に配置されたオープンキッチンが座席からすぐの位置にあり、料理が作られるライブ感も楽しむことができる。また、壁面で輝くSONYの文字のネオンは、Ginza Sony Parkが作られる前のソニービル屋上にあったものをそのまま再利用しており、ソニーが銀座に根差してきた歴史が感じられる。 目の前で調理が進む、広々としたオープンキッチンも見どころだ
お腹を完全に満たさない1/2料理は、銀座の街を散策しながらほかのカフェやレストランに入りたい場合でも楽しむことができる。Ginza Sony Parkに訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
【レストラン「1/2 (Nibun no Ichi)」詳細】
■営業時間:11時~21時(L.O. 20時)
■定休日:年中無休(年末年始ならびにGinza Sony Parkの閉園日は除く)
■フロア:地下3階
■価格:各プレート1650円
■決済方法:現金不可、キャッシュレスのみ
クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners、DISCOVER)、電子マネー(交通系、iD、QUIC Pay、Apple Pay)、各種QR決済
■予約可否:不可
■大人気アーティストとのコラボレーションプログラムを体験!
グランドオープンを迎えた新しいGinza Sony Parkでは、地下や地上の屋内スペースなどを用いてイベントが開催されることがある。そんなイベントの最初のプログラムとして登場するのは「Sony Park展 2025」だ。ソニーが取り組む多様な6つの分野「音楽、半導体、金融(ファイナンス)、ゲーム、エンタテインメントテクノロジー、映画」をテーマに、6組のアーティストのクリエイティビティとソニーのテクノロジーを掛け合わせたイベントで、これまでも2021年に銀座、2022年には京都で開催され、好評だったという。
「Sony Park展 2025」では、今回で2回目となるYOASOBI、Creepy Nutsに加え、新たにVaundy、羊文学、BABYMONSTER、牛尾憲輔が参加し、それぞれのテーマごとに体験型プログラムを作り上げている。3アーティストごとに前・後半で開催期間が分かれており、今回の内覧会では前半3アーティストの参加したプログラムを体験することができた。 第一弾ではVaundy、羊文学、YOASOBIの3組のアーティストとコラボ! Ginza Sony Parkグランドオープン後初のイベント「Sony Park展 2025」
■【羊文学】水と光と歌詞が織り成す幻想的な楽曲空間
次に4階の「ファイナンスは。詩だ。」をテーマとする羊文学のプログラムを体験。ブースの中央には大きな水盤が広がっており、羊文学が生み出した楽曲・歌詞と、水と光が融合したメインプログラム「Floating Words」(約15分)が上映される。羊文学の楽曲「more than words」「光るとき」が静寂な空間に響き渡り、その歌詞が泡のように浮かび上がったり、海のように波打ったりする様子は非常に幻想的だ。 羊文学の楽曲「more than words」の歌詞が、音楽に合わせて泡のように浮かび上がっては消えていく
多くの人の共感を集める羊文学の歌詞は、期間中4階のブース以外にもGinza Sony Parkのさまざまな場所に記されている。羊文学の体験プログラムで流れる「more than words」の歌詞もGinza Sony Parkのどこかに登場している。歌詞の近くにはそのまま楽曲を聴くことができるQRコードも記載されており、その場で新しい楽曲と出合うことが可能だ。ぜひ、園内散策と合わせて歌詞探しも楽しんでほしい。 Ginza Sony Parkのいたる所に羊文学の楽曲の歌詞が登場!近くのQRコードから曲の再生も可能だ
【Sony Park展 2025 イベント詳細】
■日時・プログラム
Part 1:2025年1月26日~3月30日(日) 11時~19時(予定)
・音楽は、旅だ。/ with Vaundy
・半導体は、SFだ。/ with YOASOBI
・ファイナンスは、詩だ。/ with 羊文学
Part 2:2025年4月20日(日)~6月22日(日) 11時~19時(予定)
・ゲームは、社交場だ。/with BABYMONSTER
・エンタテインメントテクノロジーは、ストリートだ。/ with Creepy Nuts
・映画は、森だ。/ with 牛尾憲輔
■場所:Ginza Sony Park
■料金:無料
※事前予約制です。
※予約注意事項とハプティクスの利用制限・注意事項の詳細はWEBページにてご確認ください。
ソニービルの跡地にグランドオープンした「Ginza Sony Park」は、銀座の街に「余白」と「シームレスさ」を作り出し、新しい「銀座の庭」となっていくことだろう。
また、Ginza Sony Parkで開催中の「Sony Park展 2025」もソニーが積み上げてきたさまざまな技術・分野を新進気鋭のアーティストが表現した体験プログラムになっている。アイデアの革新で価値を生み出し続けているソニー。そんなソニーが手掛けるアクティビティを五感で体験してみよう。