祖父が亡くなり、親族は悲しみを抱えたまま安置室に移動。そこで言われたのは「ご遺体を病院に置いておけるのは3時間まで。その間に葬儀場を探してください」という言葉だった…。カゲワサビ(@AoiKageyama)さんのルポ漫画「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を紹介しよう。
■明朗会計な葬儀場を選んだはずが…ミッションクリアまでの道のり
祖父の具合が悪化し、余命間もないと言われたころ、葬儀場はネットで見ていたが決めていなかった。まだ生きているのに葬儀場を決めるのは気が引けたからだ。それが亡くなって3時間で決めなければならず、ネットで葬儀場を検索。カゲワサビさん家族は、ネットに料金が記載されていた明朗会計そうな葬儀場を選んだ。
葬儀場を決定し、担当者と話をすると質素なプランは勧められないと言われ、当初は基本プラン50万円から結局100万円のプレミアムプランに変更することに。高いと思っていたが、オプションをつけることでどんどん金額が増えていったのだ。葬儀後にあらためてインターネットで相場の金額を調べると、数名の親族しか参加しない家族葬にしては高額すぎたのではないかと感じたとのこと。
率直な感想としては「結果的には、50~70万円の基本的なプランで、追加オプション等あっても合計100万円前後もあれば質素ではなく、十分な家族葬ができたのではないかな」と語ってくれたカゲワサビさん。今回のことを教訓に「事前にエンディングノートを作成してもらうことで、葬儀への意向をきちんと確認し、故人の想いに沿ったちょうどいい規模と金額の葬儀をしたい」と話してくれた。
また、本作を描くにあたり、葬儀に関する知識をきちんと伝えるため、図を使用したり色数を抑えて漫画に集中しやすいように工夫したそう。本作には、元葬儀屋さんからもコメントが多く寄せられ、さまざまな体験談が届き、リアルな体験談が共感を呼んでいる。もしもに備えてぜひ一読してほしい。
取材協力:カゲワサビ(@AoiKageyama)