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【ジェリドの“やられ伝説”はここから】ガンダムMk-IIの墜落シーンをジオラマで再現「建築模型の情報をかき集めてビルは1フロアずつ製作」

  • 2024年6月2日
  • Walkerplus

誕生から40年以上が経った今なお、幅広い世代を魅了し続ける「ガンプラ」。2023年3月末時点のガンプラの累計出荷数は7億6000万個を超え、世界的なロングセラー商品となっているが、そんな同商品の魅力を発信し続けているのが、自由な発想で“ガンプラ創作”を楽しむモデラーたちだ。



本稿では「HG ガンダムMk-II ティターンズ ビル ジオラマ」を製作し、SNSに投稿しているモデラー・GreenCandyさん(@GreenCandy_jp)にインタビューを実施。製作にいたる経緯や、製作過程でもっとも苦労したポイント、この作品を通じて学んだことなどを振り返ってもらった。

■アニメ版やコミック版を何度も見てシーンのディテールを確認

――こちらの作品を製作する際、どのようなアイデアやインスピレーションがありましたか?

【GreenCandy】ティターンズカラーのガンダムMk-IIを使ったジオラマとなると、やはり墜落シーンしかないと思い、該当シーンのアニメを何回も見たり、コミック版を読んだりして、シーンのディテールを確認しました。そこから「ビルの部分さえ作り上げれば、後は何とかなる」という考えに至り、建築模型に関する情報などを収集して。一気に作り始めた……という次第です。ジオラマを作るときはいつも、大雑把な完成予想イメージを組むところから始めて。作りながら細かい部分を詰めていく感じですね。

――製作過程でもっとも難しかった部分を教えてください。

【GreenCandy】ガンダムMk-IIの墜落部分となるビルの破壊表現が難しかったです。壊れていない状態のビルをまず作って、後からガンプラの形状に合わせてビルをカットしたのですが、切り過ぎてしまわないように、少し切っては機体を合わせて……という工程を何度もくり返していきました。後からスチロールカッターで自由にカットできるよう、窓ガラス部分以外はスチレンフォームで作っています。

また、ビル全体が組み上がった状態ではカットしにくいので、各フロアをそれぞれ別パーツとして作っておいて。1フロアごとに破壊していき、最終的に積み上げるようにもしました。窓ガラスは透明プラ版とプラ棒なので、ビルの破壊した部分に合わせてニッパーなどでカットして、後で貼り付けています。公開すると「もっと窓が割れるはずだ」、「窓ガラスがあまり割れてないのが気になる」というコメントを何件かいただいて、確かに……と反省しました。自分では気づけなかった部分にアドバイスをいただけてありがたかったです。

――今回のモデリングにおいて、もっとも楽しかった部分は何でしたか?

【GreenCandy】自分のなかでジオラマ熱が高かった時期というのもありますが、すべてが楽しくて、苦痛に思ったことは一つもないです。ただ、やはりいちばんテンションが上がるのは塗装ですね。工作が終わって塗装に入ると、より明確に完成形が見えてくるので、楽しさも一段と増すんですよ。ジオラマに関しては構想をまとめて、それをどうやって実現すればいいのか? あれこれ調べたり、資材を調達して試したりしているときは楽しかったですね。

――この作品のなかで特に気に入っているポイントはどこですか?

【GreenCandy】直径20センチの円のなかにこのシーンをレイアウトできたことです。私は写真を撮るのも大好きなのですが、「どこをどう切り取るか」というところが写真とジオラマは似ている気がします。このジオラマは、我ながらいい切り取り方ができたと思っています。

――貴重なお話、ありがとうございます。最後の質問になりますが、この作品を通してモデリングにおける新しい発見や学びはありましたか?

【GreenCandy】ジオラマづくりを始めて一年弱での製作……ということもあり、新しいチャレンジばかりでとてもいい経験になりました。特にビルなどの建築物を作るときは、事前の設計が大切だと思い知りました。“学び”という面では、ジオラマに限らずですが、今はネットや書籍で技術的なことやいろいろなノウハウを簡単に入手することができ、やりたいことに最短でたどり着けるので、私のような初心者には本当にありがたい時代だなと感じています。惜しげもなく知識を教えてくださった先人・先輩の方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。今はまだ、見よう見まねで経験を積んでいる状態ですが、いつか私も誰かのお役に立てるようになれたらいいなと思っています。



取材・文=ソムタム田井

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