幼少期から漫画を描くことが好きな甘井( @amai_taiyaki )さんは、X(旧Twitter) などのSNSで漫画を公開している。2023年9月には「呪いのビデオと呪いが効かないおじいちゃんの話」を投稿。貞子のような女性がテレビの中から現れるが、おじいさんが気持ちよくおもてなしをするというエピソードだ。ホラー漫画のようだがユーモアが溢れる作品で、今後の展開に注目したい。本作が誕生したきっかけや裏話などについて、甘井(@amai_taiyaki)さんにインタビューした。
■恐怖のはずが予想外の展開に!呪いのビデオを観たおじいさんの驚愕体験
甘井さんの新作ホラー漫画は、幽霊とおじいさんの意外な交流を描いた心温まる物語だ。ホラー映画好きの甘井さんは、ある日ふと「幽霊が驚かれなかったらどうなるのか」という疑問を抱き、本作を構想した。幽霊が孤独な存在であることが多い中で、この問いかけが物語の出発点となった。
初めて幽霊を描くにあたり、甘井さんはその表現に試行錯誤したという。髪や肌の描き方に工夫を凝らし、恐怖を感じさせずに幽霊のキャラクターを作り上げた。ホラーが苦手な読者でも楽しめるように配慮されたこの幽霊は、どこか親しみやすい存在だ。
作中でおじいさんが呪いのビデオを観るシーンがある。しかし、普通なら恐ろしい結末が待ち受けるところだが意外にも呪いが効かない。甘井さんはこの理由を「物語の進行とともに明らかにする予定だ」と語る。読者には幽霊とおじいさんの奇妙な友情がどのように展開していくのか、興味を持って見守ってほしい。
甘井さん自身はホラー映画や怪談が好きだが、実際の幽霊については恐怖心と同時に親近感も抱いているという。幽霊は私たちの身近に存在し、時には懐かしい匂いや存在感を感じさせるものかもしれないと考えている。「大好きな人の幽霊に会えるなら嬉しい」と微笑む甘井さんの姿が印象的だ。
読者へのメッセージとして、甘井さんは自身がまだスタート地点にいる新人であることを謙虚に認めつつ、「これからも多くの人々に共感してもらえる作品をたくさん描いていきたい」と決意を語った。本作がシリーズとして続くことを明かし、読者に応援を呼びかけた。
甘井さんの作品は、臨場感あふれる描写と心温まるエピソードで構成されている。ホラーが苦手な人でも楽しめるこの漫画、興味のある方はぜひ手に取ってみてほしい。
取材協力:甘井(@amai_taiyaki)