数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回はXに投稿されている中から怪談漫画「歩き湯(1)~(3)」を紹介するとともに、著者に本作が誕生したきっかけなどについても聞いた。
主人公のAさんは新年度の疲れを癒すため、ある山あいの温泉旅館へとやって来た。そこには「歩き湯」と呼ばれる歩いて浸かるお風呂があり、Aさんもさっそく入ることに。
歩き湯は大人のおなかくらいまで浸かれるので、思ったよりもかなり深い。ふと、お湯の中から小さな手が出ているのを目にする。Aさんは子どもが溺れていると思い、急いで助けに向かう。
ようやく小さな手を掴んで引き上げようとするが、よく見ると腕から下は骨がむき出しになっている。
そして、凄まじい力でAさんは温泉の中へと引きずり込まれていく…。このあと、Aさんはこの温泉の意外な事実を知ることになるのであった。
――本作はどのような経緯で誕生しましたか?
子どもの春休み期間に温泉旅行へ行き、漫画のような「歩き風呂」に浸かりました。子どもが沈んでしまうような深さだったので、恐ろしくなりこの怪談を思いつきました。
――色白ゆうじろうさんはホラー漫画を多く描いていますね。怖い話はいつ頃から興味があったのですか?
高校生のころ、スティーヴン・キングのホラー小説を読んでからです。私自身根っからの怖がりですが、ホラーの世界に惹かれ続けています。
果たしてこの子どもは一体誰だったのだろうか。色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を公開しているので、気になる人はぜひ読んでほしい!
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)