子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は過去にウォーカープラスで紹介した「夜逃げ屋日記」の31~32話をお届けするとともに、著者に今回の依頼を聞いたときの気持ちについても伺った。
上原家は家族が全員東大出身という超エリートだが、次男のコウイチ君(23歳)だけどうしても受験がうまくいかなかった。受験中は自宅にこもり勉強する日々を送るが、家族によるモラハラが続き、その状況に耐え切れずコウイチ君は夜逃げを決意する。
今回は俗に言う学歴DVである。いつもなら依頼者が依頼料を前払いしているが、受験生だったコウイチ君は仕事をしていない。宮野は社長に依頼料の支払いについて聞いてみると、「…お前は心配しなくていい」と一言だけ。今回の案件は宮野にとって特別なものになり、この夜逃げがコウイチ君の人生を大きく変えることになるのであった…。
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者に社長から今回の依頼を聞いたときの感想を聞くと、「よく漫画や小説で『親が教育熱心で幼い頃から抑圧されてて…』というお話はありますが、そこから逃げるための夜逃げというのはあまり考えてなかったので、意外でした」と話してくれた。
家族の中で唯一東大に受からなかったコウイチ君をモラハラするのは、愛がなくとても悲しいことだ。「夜逃げ屋日記」は2024年2月2日に第2巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現。気になる人はぜひ読んでほしい!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)