2024年3月25日にアーティスト公募プラットフォーム「TYPELESS」の第1弾として、ハチ公広場とマークシティを繋ぐエリア一帯の橋脚をジャックし、4名のアーティストが手がけた全8作品が公開となった。
■100年に1度の大規模再開発が進む渋谷で展開する都市型アートの形
「持続的なまちづくり」をテーマに掲げ、渋谷駅中心五街区にてまちづくり活動を推進してきた渋谷駅前エリアマネジメントは、2023年11月から渋谷駅前の公共空間を舞台にアーティスト公募プラットフォーム「TYPELESS」を始動。
この取り組みを通じて、アーティストが挑戦できる環境をつくることと同時に、再開発中から公共空間を豊かにすること、人の心を楽しませ、 人が歩きたくなる街を目指している。
「TYPELESS」には「型にとらわれず、固定観念から脱却する・再構築する」という思いを込められている。マジョリティやマイノリティという括りではなく、アーティスト一人ひとりが持つ情熱や違和感、問題意識から生まれる作品を発信してもらい、作品に出会った人にとって、新しい好奇心が広がる機会になるようなアートを求めていくという。
■“TYPELESS”第1弾 渋谷パブリックアートプロジェクト「YOU FEEL」
今回アートが掲出されたのは、渋谷駅前ハチ公広場と渋谷マークシティを繋ぐ横断歩道エリア一帯の橋脚8本。厳正なる審査を経て選ばれた4名のアーティストが手がける。第1弾となる今回のプロジェクトのタイトルは「YOU FEEL」。アーティスト支援やアートプロジェクト企画を手がけてきたEmbedded Blue Inc.がキュレーション・企画制作を担当する。
選出された気鋭のアーティスト4名は、時代やカルチャー、デジタルとアナログといったクロスする領域を横断し、融合させ、 私たちに新たなシーンを提示する、ジャンルやスタイルにおいては括られずとも、確かな共鳴や感動を生み出す表現者たち。多くの流行やトレンドを生み出しながら変わり続けてきた「渋谷」で彼らの眼差しが捉えたものが形となっている。
■橋脚アートの原画展「YOU FEEL SHIBUYA」を開催
4月1日からの7日間、elephant STUDIOにて掲出作品の原画を含む各アーティストの新作を展示。掲出されたアートとその原画の両方が見られる機会はなかなかないので、駅に降り立ち、橋脚のアートを見たあとにこの原画展に訪れることで、さまざまな視点で作品を捉えてみてほしい。
今後も渋谷内の複数のエリアで企画を検討中だそう。橋脚のアートを鑑賞するのもよし、自分で制作をしている方は、次の機会に応募してみるのもいいだろう。