田舎で暮らすおばあさんと巨大なエイリアン“冬吉”のほっこりする日常を描いた、村松イオリ(@IORI_bluebird)さんの漫画「田舎のおばあさんの家に居候するエイリアン」。傷みを吸い取る力などを駆使して自分を助けてくれたおばあさんに尽くす冬吉の姿や、おばあさんと冬吉がそれぞれ抱えた切ない過去など、単なる日常系漫画に留まらない物語が注目を集めている。今回、作者の村松イオリさんに本作について話を伺った。
■「おばあさんとエイリアンの奇妙な生活をゆったりと描くことにこだわりました」
エイリアンとおばあさんという意外なコンビを描いた本作について、村松さんは「もとから人外と同居する設定が好きで、日常と非日常が混ざり合うおもしろさやワクワク感が好きでした。お年寄りと宇宙人という組み合わせはあまりないと思い、今回この異なる2人が交流したらどうなるか?という発想から描いてみました」と、創作のきっかけを明かす。
本作を描くうえでこだわった点を尋ねると、「『日常を壊さない』ことを意識しました。物語として展開はありつつ、あくまでおばあさんとエイリアンの奇妙な生活をゆったりと描くことにこだわりました。『エイリアンが行ったらどうなるのか?』という些細な日常の一部始終を描くような展開を意識しています」と告白。畑を耕す作業など、冬吉ならではの行動も見どころと言えそうだ。
pixivでは本作の続きのようなエピソードも描かれているが、「pixivに投稿しているものは、『読切版』を描く前に描いていた『連載版』です。実のところまだ結末まで細かく考えていないのですが、今後続けていければ、最後まで描いてみたいと思っております」と、本作の展望についても語ってくれた。
最後に、村松さんは「なるべく深く考えすぎず、楽しめる漫画作りを今後も続けていきたいです。スケールのある物語というよりは、キャラクターたちが活きている姿を魅せたいという気持ちがあり、読者の癒やしになれる作品作りを目指していきたいです。今後、商業目指して頑張っていきたいと思っております」と、今後の目標を明かした。
取材協力:村松イオリ(@IORI_bluebird)