ボーナスは0.1カ月分、みなし残業付きで無茶なノルマに理不尽な納期などなど…かっぱ子(@kappacooooo)さんが新卒入社した会社は、古い体制が残った中小企業だった。アットホームな社風がウリで会社行事は参加必須。社員旅行も参加しなければならない風潮だったが、若手社員から「不参加」の連絡が相次いだ…「220人の会社に5年居て160人辞めた話」を紹介したい。
■バスを貸し切って「カラオケ移動」昔ながらの社員同士の親睦を深める社員旅行に異議あり!
かっぱ子さんが勤めるひょっとこ商事では、新入社員歓迎会や送迎会、社員旅行(日帰り)などの行事は強制的に参加する風潮だった。しかし、かっぱ子さんが2年目になり、新人社員たちは続々と社員旅行に「不参加」をメールで表明した。
その理由がみんなそろって「結婚式に参列するため」と書かれてあり、「そんなわけあるか!!」とサンマ副本部長は激怒。かっぱ子さんの同期も「休みの日に会社の人と出かけるのは嫌だ」という。「気持ちはわかるし、社員旅行にかかる積立金をボーナスに回して欲しいという切実な声もありました(ちなみにひょっとこ商事の賞与は、0.1カ月分である)」(かっぱ子さん)。
「社員同士の親交を深めるという目的の社員旅行は、時代的にはそぐわない」と感じていたかっぱ子さん。それでも「行ったらきっと楽しいよ!」と、同期たちの参加を促した。そんな張本人が、当日まさか寝坊するとは…。
社員旅行の捉え方は、年代や役職によっても変わる。年配層や管理職は行くのが当たり前だいう考えだが、20~30代の社員たちは反対派が増えている。理由は「貴重な休みを会社の人と過ごしたくない」というもの。なかには「振替休日が欲しい」という人もいる。
若手社員からあがる「定時退社」や「飲み会不参加」などの声。勤務時間外での労働はできるだけしたくないのだろう。時代に合わせて、親睦の方法も改めてみるべきなのかもしれない。
取材協力:かっぱ子@ゆるブラック企業漫画(@kappacooooo)