2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる、意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は、夕飯時に起きた悲劇を描いた漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作について話を伺った。
本作について、作者のやぎ公さんに話を聞いた。
――本作は、「わかる!」「やったことある!」とものすごく共感しました。やぎ公さんの実体験をもとに描かれたのでしょうか。
本当にあった出来事だったのですが、実際には、あんかけ焼きそばではなく、カップラーメンでした。仕事で帰りが遅くなり、コンビニで少し高いカップラーメンを買ったときに起こった悲劇をネタにしました。
ラーメンをぶちまけるといった派手な惨事でしたが、ネコ谷さんののんびりしたキャラを考え、スローテンポの悲劇オチにしたく、アレンジして描きました。
――ラーメンはその後、どうされたのですか?
ラーメンが出来上がってテーブルに運ぼうとしたときに、つまづいて床にぶちまけた状態になってしまったので(飼ってた猫2匹がビックリして一目散に逃げるくらいの大惨事)、もう救いようがなく、ネコ谷さんのように呆然としたあと、すべて片付け処分しました。そして…缶ビールとポテチで夕飯を済ませました。
――大惨事を経験して、その後気を付けるようになったことはありますか?
気を付けようとしても、ついつい忘れて同じ失敗を繰り返している…といった感じです。反省しても忘れてしまって…(笑)。
「この漫画の“テーブルの端に置く”といった部分は、開けた缶ビールをテーブルの端に置いてよく倒してこぼしていたので、その状況をあんかけ焼きそばに変えて表現しました」とも語っていたやぎ公さん。皆さんも、思わぬミスで絶望した経験はないだろうか?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)