X(旧Twitter)上で数万いいねを獲得する“万バズ”漫画を連発している漫画家、港区カンナ(@mina_kan_chan)さん。ウォーカープラスでは、彼女の新作漫画「東京モブストーリー 〜ヒロインになれない私たち〜」を連載している。2月16日には、本作をまとめた初の電子書籍も発売された。本作は「少女漫画の主人公になれない」女の子たち4人を描く群像劇で、今回はマッチングアプリで婚活中の女性「しおり」編の3回目。描かれている内容について作者にインタビューした。
■アラサー女性のリアルな心情を捉え共感を呼ぶ
港区カンナさんは、2023年3月から漫画の投稿を開始し、約半年間で10万フォロワーを獲得。「恋愛」「婚活」「闇深」をテーマに、男女のすれ違いや、女性が抱えがちなコンプレックスを作品にしている。リアルな心情を捉えた漫画は大きな共感を得たり、ときに引用ポストやリプライで議論が巻き起こったりする。
漫画「東京モブストーリー 〜ヒロインになれない私たち〜」は、それぞれタイプの違う「こじらせ方」をした25歳女性4人の恋愛群像劇だ。タイトルの通り、「本当は少女漫画の主人公みたいになりたいのに、脇役のような生活をしている」女性たちを描く。
■港区カンナさんにインタビュー
――今回、1つ目の漫画では「専業主婦にならない理由」について描いていますが、このテーマを選んだきっかけや理由はありますか?
専業主婦になりたい女性も多いと思いますが、しおりのスタンスに共感できる女性もたくさんいると思ったので、テーマにしました。
――「普通の人でいいのに出会えない」というシーンが印象的で、身に覚えのある女性も多いと思いますが、このようなストーリーはどのように考えていますか。
婚活では「年収が○円以上で、身長○センチ以上で...」など、女性側は普通の条件と思っていても、すべてを満たす男性は実際には非常に少なく、競争率が高いということが起こりがちのため、ストーリーに入れました。
――そのような女性が「誠実系クズ」に引っかかってしまう原因は何だと思いますか。
ヤリモクの男性は、女性の理想を演じることがうまく、欠点のない人を求めている婚活女性は、それを見抜けないからだと思います。