
大人になってから5年以上かけて歯列矯正をしたひろぽん酢(@aisuoisi_ne)さん。高校生の頃に「自分の歯並びって変かも?」と感じてから周りの目が気になり始め、人間不信になることもあったという。大きな口を開けて笑うことができなくなり、写真を撮るときは口元を隠す生活を送っていた。
社会人になったある日、当時付き合っていたパートナーから衝撃の言葉を受けて、「自分を変えたい」と歯列矯正を決意する。費用は約100万円、医院探しから歯肉炎の治療、8本の抜歯、そして器具を使った矯正。
痛みや不便さに耐えながらも、納得のいく歯並びを手に入れたひろぽん酢さん。その矯正生活を描いた漫画「自分を好きになるために、歯並びを治してみた ~5年5か月100万円!大人の歯列矯正物語~」が電子書籍で2024年1月18日に発売。ウォーカープラスでは同作から一部を抜粋し、ひろぽん酢さんが歯列矯正を決意した経緯や、矯正をスタートするまでの医院でのカウンセリング、歯肉炎の治療、抜歯などの様子を、全10回にわたりお届け。ひろぽん酢さんのインタビューとともに紹介する。
今回は、矯正前の歯肉炎治療の様子。歯磨きチェックからブラッシングに歯石取り…終わったあとは口の中が血だらけに…。痛みに耐えながら、無事に歯肉炎は治療できるのか―!?
■1カ月の歯肉炎治療
――歯列矯正を始める前に、まずは歯肉炎の治療をすることになりましたね。歯肉炎治療の歯医者で先生に「この写真を見て何も思いませんか?」と聞かれたとき、どのように思いましたか?
「『こわ…』と思いました。そんな言い方せんでも…もっと優しくお願いします…。自虐的に『歯並びが悪いですよね~』と半笑いで言ったら余計に怒られました。でも歯科衛生士さんはそれほど真剣に考えてくれていたので今では感謝しています」
――専用の液体を使って歯磨きの状態をチェックしたとき、磨き残しがあるピンク色がほぼすべての歯に見られましたが、これまでのご自身の歯磨きについてどう感じましたか?
「正直小さいころから歯磨きが嫌いで、きちんと磨けていなかったと思います。でもこれほどまでにすべての歯が磨けていないと言われたのには驚きました。私の歯ブラシは全然仕事してなかったです」
――歯石取りは痛みがあって血も結構出るのですね。そこから歯磨き指導に入りますが、「ちゃんと歯磨きするぞ」と意気込んだあとも、専用の液体でまたほぼピンクとなってしまいました。先生から受けた指導と、自分が「ちゃんと」と思っていた磨き方はどんな違いがありましたか?
「私は歯肉炎のせいもあって弱小歯茎だったので結構血が出ました。私的にはきちんと磨いて自信をもって臨んだのですが完敗でした。まったく磨けていなかったんです。当時の私は無知だったので強く磨けば汚れが落ちると思っていました。ただ強く激しく磨いていただけで、歯ブラシの毛が全然歯に当たっていなかったんでしょうね」
歯磨きチェックは回を重ねるごとに、専用の液体がピンクになる部分が少なくなっていったそうで、「磨き残しチェックの工程はすごく勉強になりました。この磨き方じゃダメなんだとか、ここが磨きにくいんだなとか。自分の歯のことをもっと知れてよかったです。あとやっぱ単純にうれしかったし、歯磨きうまくなったやろ?ドヤ?みたいな気持ちもありました(笑)」とのこと。
また「今では歯磨きがむしろ好きになってしまいました。いろんな歯ブラシや歯磨き粉があるのでいろいろ試して自分に合うものを見つけるのも楽しいですよ。私はNONIO推しです」とも話してくれた。