子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Xに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第15~16話を紹介するとともに、著者に夜逃げ屋のやりがいを感じる瞬間についてもインタビューした。
■2億円の借金を抱えた経営者の末路とは!?
デンゾウさんは3年前、社長に夜逃げさせてもらったと宮野に打ち明ける。当時、自分を過信していていくつもの事業を展開した結果、すべて失敗。2億円の借金を抱えてしまったという…。そんなとき1人のビジネスマンから海外の投資話を持ち掛けられる。デンゾウさんは藁にもすがる思いで契約を交わすも、その投資話は全部架空。首を吊ってこの世を去ろうと思ったとき、偶然にも夜逃げ屋の存在を知ることとなる。
■ 「訳あり」だらけの夜逃げ屋スタッフ!?
デンゾウさんの壮絶な過去を知った宮野は、ほかの夜逃げ屋スタッフも社長に夜逃げさせてもらったのか聞く。すると、デンゾウさんは「ここで働く人間はそれぞれ何かしら抱えている」と意味深に話す。2人はこれから焼肉屋で社長と会う予定だが、宮野は先日依頼料が払えず困っている依頼者にお金を貸してしまい、その件で怒られるのではないかと途方に暮れるのであった…。
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者に夜逃げ屋で働いていてどんなときにやりがいを感じるか伺うと、「夜逃げする直前はやっぱり皆さん恐怖や緊張で心ここに在らずの状態なので、会話の受け答えもままならない方がたくさんいます。夜逃げが終わると心から安心した表情になってくれるので、そのときはやりがいを感じますね」と語る。
「夜逃げ屋日記」は2024年2月2日(金)に第2巻の発売が決定!そのほか、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。興味があればぜひ読んでみて!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)