
コロナ禍以降、筋トレなど運動習慣を意識する人が増えているが、そんな中で漫画家・ウエダマサヒロさん(@marchin0415)の漫画「除霊ビルダー」がSNSを中心に話題を集めている。今回、作者のウエダさんにインタビューを敢行。“筋肉”の知識を駆使して「除霊」をしてしまうという意外性が目を引く本作がどのようにして誕生したのか、また気になる今後などについて聞いてみた。
■筋トレを続けた結果、職業病とも無縁の肉体を獲得!
秋田書店の第9回「NEXT CHAMPION」奨励賞受賞作でデビューを果たした注目の新人作家であるウエダさんは、格闘技好きが高じて自身もジム通いを続けているという。本作には実用的な筋トレの方法も描かれていて、面白いだけでなくタメにもなることもポイントだ。
本作を着想したきっかけについて尋ねると、「最初から『次の読み切りは筋トレものにしよう』と決めていたのですが、ジムで筋トレしながら構想を練っていたら、たまたまジム内に設置されていたテレビに『事故物件怖い間取り』という映画の予告が流れていて。それがきっかけで着想しました」と、「筋トレ」が「除霊」と結びついた出来事を告白。
扉ページに書かれた「筋肉は裏切らない」のフレーズも印象的だが、そんなウエダさんの「筋肉は裏切らなかった」というエピソードは、「友人のイラストレーターから、座りすぎで椎間板ヘルニアになってしまったという話を聞ききました。彼曰く、背中の筋肉(脊柱起立筋)が少なく骨だけで上半身を支えてしまっていたからヘルニアになってしまったのだそうです。
僕も一日中座りっぱなしは珍しくありませんが、体が痛くなったことは一度もありません。これも高校から8年以上格闘技を続けて体を鍛えていたからなのかなと思いました」とのこと。多くの漫画家が悩まされる職業病と無縁でいられるのも、日々の鍛錬の成果と言えそうだ。
気になる「除霊ビルダー」の今後の展開については、「この作品は読み切りとして描いたものなので、これ以降の展開は考えていません。でも反響が多かったので、もし時間に余裕が生まれたら続きを描いてみてもいいかなとは思っています」とコメント。主人公・佐々木が再び“除霊ビルダー”として活躍することを期待したい。
取材協力:ウエダマサヒロさん(@marchin0415)