
2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる、意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は、忘年会について描いた漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作について話を伺った。
当日まで紆余曲折あったものの、何とか無事に忘年会を開催することができた幹事のチュー尊寺君。しかし、ホッとしたのもつかの間。会が進むとポン条課長から出し物を要求されてしまう。何も準備してなく困っていると、今度はその矛先が若手社員に。上司から芸をやれと言われ、困る若手社員はどうやってその場を乗り切るのか!?
本作について、作者のやぎ公さんに話を聞いた。
――やぎ公さんがお勤めのときは、「若手に芸をさせる」みたいな文化はありましたか?
はい、ありました。35年くらい前のことですが、それ(若手に芸をさせること)が当たり前みたいな雰囲気でした。
――やぎ公さんも、宴会で芸をさせられた経験はありますか?
はい、あります。わりと目立ちたがり屋なので、喜んで準備していました(笑)。
――今まで飲みの席で、(本作のネコ谷さんのように)先輩などからスマートに助けられた経験はありますか?
お酌しようと上司の席をまわっているときに、お説教始める方がいたのですが(酔っ払いのタチの悪いお説教…)そこへ、大酔っ払いのふりをして間に入ってくださった先輩がいらして。心の中で「神~!」と号泣したのを今でも覚えています。
今は「芸をさせる」というのもパワハラになりそうだが、そもそも芸をさせられる場である“職場の忘年会”自体の開催が、近年は減ってきているようだ。皆さんの職場では、忘年会はあるだろうか?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)