――無趣味で無気力な干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。
平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強!「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(@arichon_official)さん。
ウォーカープラスでは、「ゼロから山女子はじめてみました」と題し、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の「山登り知識コラム」を全編描きおろしでお届けします。
体力が無くても!友達が居なくても!大丈夫。この漫画を読めば山登りの知識も魅力も全部マルっとわかるはず!ゆるーく「山登り」はじめてみませんか?
――鎖場を敬遠されている描写がありましたが、難易度的にはどの程度の方であれば挑戦できるのでしょうか?
難易度については、場所によってレベルが異なるので返答に悩みますが…初心者でも挑戦できる鎖場もあります。
岩場や傾斜に慣れていない頃は、
(1)傾斜の角度が少ない
(2)落下しても即死レベルじゃない
(3)距離が短い
などがハードル低めだと思います。
鎖場がある場所は、登りよりも「下り」の方が恐怖を感じやすいです。
ちなみに…石鎚山の鎖場は本当に特殊だと思います。鎖の重厚感が凄いのと、本当に崖なんです(笑)。
私なりに数年いろんな山を登りましたが、あそこはダントツで怖いと思います。特に3の鎖は初心者が挑戦していいものではなく、あれこそ(1)傾斜ドきつい(2)落下したら即死レベル(3)距離が長いです(汗)。
――作中に「ガスってる」、とありましたがこれは一体どのような状態のことを指すのですか?
雲や霧により視界が白くなっているときに使います。
私の場合、ガスを教えてもらって以降、「通」ぶりたくてこの言葉をことあるごとに山で使ってました(笑)。
――ありをさんイチオシの絶景山はどこですか?その理由も教えてください。
北海道の屋根と呼ばれる大雪山脈です。「山」で絞れずすみません!!
広大な山脈のうち歩いたのはほんの一部ですが、本当に美しい景色を見せてもらいました。歩いたのは旭岳(裾合平周回コース)、トムラウシ(北沼まで)、十勝岳(十勝〜美瑛岳周回コース)です。
大地の呼吸を感じる火山、本州と異なる静かな登山道、見たことのない数の高山植物のお花畑、雪渓と緑のコントラスト、語り尽くせない魅力があります。あの地を歩くことができて、心から幸せでした。
――ありをさんお気に入りの山の乗り物は何ですか?また、その魅力も教えてください。
私はリフトが大好きです!
唐松岳に行くときの八方アルペンラインのリフトに初めて乗りましたが、風を浴びながら足をぶらぶらするのが気持ちよかったです。
乗り物の中で、得られる開放感はダントツです。
取材・文=濱田瑠奈