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児童養護施設を出てミュージシャンを目指すも挫折。どん底で出会った運命の人は言葉の通じないカナダ人...⁉【作者に聞く】

  • 2023年12月6日
  • Walkerplus

国際結婚したカップルが、お互いどこで出会ったのか気になる人は多いのでは。カナダでの生活や国際結婚についての漫画を描いているぐねり(@bebeshama)さんが、旦那さんとのなれそめを描いた「児童養護施設出身のメジャー志望ミュージシャンが挫折して海外逃亡したらめちゃくちゃ幸せになった。」を紹介する。ぐねりさんにも漫画を描いたきっかけや、旦那さんとの心に残るエピソードなどを聞いた。

■虐待を受けたつらい過去を抱え、夢にも挫折。そのとき現れた運命の人とは
幼い頃、習い事を運営する団体によって両親は洗脳され、13歳で自ら児童養護施設に避難するまで虐待を受けていたぐねりさん。施設を出たあと、ミュージシャンとしてメジャーデビューを目指すものの、過去のトラウマから心は壊れ、道半ばで挫折してしまう。そんな絶望の中で出会ったのが、後に結婚することになる言葉も通じないカナダ人だった…。

■きっかけは読者からのリクエスト。旦那さんとの出会いと、避けて通れない自分の過去を漫画に
現在、カナダのケベック州に住んでいるぐねりさん。普段は子育てや海外での日常生活についての漫画を描いているが、今回の漫画を描こうと思ったきっかけは何だったのだろうか。

「夫の親族や近所の人たちなど、本当に優しい人ばかりのこの町が大好きで、そういった身近な内容の絵日記を描いていたところ、国際結婚に至ったなれそめを聞きたいという声をよくいただくようになりました。夫と出会った経緯を描くには、自分の人生の暗い部分の表現を避けて通れなかったのでかなり悩みましたが、児童養護施設出身のミュージシャンの漫画って自分でも珍しいなと思い、描いてみることにしました」

ミュージシャンになる夢を抱いたのは、児童養護施設にいた高校生の頃だそう。好きなミュージシャンの音楽にのめり込み「自分の感情を外に向かって表現していいということに気付き、心に大きな救いができました」とぐねりさん。

音楽は心の救いとなった一方で、ミュージシャンの夢は断たれてしまった。現在は幸せに暮らすぐねりさんだが、音楽に対してどのような思いでいるのか聞いた。

「音楽自体は、正直もう嫌いになってしまいました。後悔とつらい記憶がよみがえるので。特に、当時やっていたバンドスタイルの楽曲は聞くのがいまだにつらく、怖いといった感覚になります。それでも、あまりにも無知で世間知らずだった私に、いろいろな人と出会い、大きな成長を与えた音楽活動だったので、それはとても感謝しています」

■純粋でまっすぐで、自由奔放な旦那さん。過去を打ち明けないから今の本当の自分でいられる
どん底で自暴自棄になったぐねりさんの前に現れた、カナダ人男性。言葉が通じないからこそ、自分の過去を説明することなく今の自分でいることを肯定されたと感じたという。終電がなくなった時間に徒歩で10キロの道を迎えに来るなど、表現がストレートで裏表のない人柄のぐねりさんの旦那さん。ほかにも印象に残ったエピソードを聞いてみた。

「メガネを忘れた私に、メガネを届けるためだけに職場まで来てくれたことがありました。ただ暇だったというのもあるかもしれませんが(笑)。10キロの道のりを迎えに来たときも、せっかくの日本を楽しむために散歩をしている、来たくて来たという印象でした。そんな純粋でまっすぐで、自由奔放な印象がとっても心に残っています」

現在、カナダに住んで6年目のぐねりさん。異国での生活は大変なこともあるかもしれないが、移住して自身の考え方にもよい変化を感じているという。

「すごくリラックスして暮らせるようになりました。人の目を気にせず、自分らしく生きる人が多くて、自然と私もそうなった気がします。移民が多い国ということもあり、いろんな人がいるので、人と人は比べられないということにも気付きました。日本にいたときは『見られている』という意識が強く、むやみにダイエットをしたりファッションに気を遣ったりしていましたが、そういったことは一切やめました」

最後にぐねりさんから、読者へメッセージを貰った。

「カナダで見つけた素晴らしいところや、私自身の気付きをこれからも漫画を通して共有できたらと思っています。なれそめの漫画では暗い過去を描いていますが、最後にはちゃんと本当の幸せをつかみます。生きづらさを描く漫画では、最終的に『理解のある彼くん』が登場する漫画も多いですが、私の場合は『そもそも日本語が通じない外国人』でした(笑)。そういったところも、おもしろさのひとつなのかなと思います。ぜひ読んでみてください」

旦那さんと無事に結ばれたぐねりさん。しかし、カナダに行けば天国だと思っていたら、予想外の事態が待ち受けていた…。そんな衝撃な漫画のラストは電子書籍にて公開中だ。ぜひ一度読んでみてほしい。

取材・文=松原明子

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