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小さい子どもの“歯磨き”どうすれば上手くいく?あの手この手の奮闘記に「参考になりすぎる」【作者に訊く】

  • 2023年12月3日
  • Walkerplus

赤ちゃんからの成長を実感する大きなポイントの一つが、生えそろっていく歯。一方、小さい頃は歯磨きを嫌がって口を閉じたり泣いてしまったりと、子育ての悩みの種にもなるものだ。そんな苦戦しがちな乳幼児の歯磨きでさまざまな工夫をためしたエッセイ漫画に、X(旧:Twitter)上で9700件以上のいいねとともに「参考になりすぎる」「わかりみが深い」と多くの共感が寄せられている。
作者は「今日のぽよるし」シリーズ(既刊2巻)や「るしこの子育て日記」シリーズ(第3巻は2023年12月4日発売)など、家族の日々をコミックエッセイに描く漫画家のるしこ(@39baby_com)さん。反響を集めたエピソード「1~2歳のハミガキ記録」の紹介とともに、作者のるしこさんに我が子の歯磨き事情を作品に描いた思いを訊いた。

■遊びの一環、お気に入りのハブラシ…嫌がらずに歯磨きするためのアイデアがユニーク
「1~2歳のハミガキ記録」は、るしこさんが息子の歯磨きを始めた頃から2歳までに試してきたさまざまな方法を振り返ったエピソードだ。

るしこさんの息子は歯磨きを始めた頃は嫌がりこそしないものの、歓迎されていたわけでもなく口をぎゅっと閉じてしまうこともしばしば。その頃の解決法はにらめっこのような変顔と「ペェヨ ドゥンドゥン」と不思議な効果音で笑わせて口を開けてもらうというものだった。

その後、1歳の頃にははっきり歯磨きを嫌がるようになった息子さん。その頃は絵本や歯磨きジェルといったアイテム、歯磨き動画や磨いている最中を鏡で見せるなどさまざまな手法を試したという。

中でも、もっとも効果があったというのが自分専用のデザイン歯ブラシ。お気に入りの歯ブラシがあると自分から磨こうとするようにもなった。また、ぬいぐるみや鉄道車両といったお気に入りのおもちゃにもごっこ遊びのように歯磨きをし、それらの“順番待ち”をしてから声をかけると「やっと回ってきた」という様子で乗り気になってくれたのだとか。

その後、2歳を過ぎるとイヤイヤ期の兆しが見え、歯磨き以外も「やる?」と訊いたことには全て嫌がるようになった息子さん。その頃は遊びの一環として、歯ブラシ中に揺れるるしこさんの腕を悪路に見立て、その上を息子さんがミニカーを走らせる「ガタガタ道」を考案。息子が「ガタガタ」と効果音をつけてくれれば大きく口も開いてくれるというおまけ付きで、楽しく歯磨きの時間を過ごせていたという。

もちろん、子どもの中のブームはうつろいやすいもの。遊びとしての「ガタガタ道」に飽きられつつあるというるしこさんは、夫とともに新たな歯磨き対策を考案していくのだった。

■「参考になれば」苦戦した歯磨きを振り返ったエッセイ
日々成長する息子の歯磨きの様子を、さまざまな工夫やアイデアとともに振り返ったコミックエッセイ。褒めたり声かけといったコミュニケーションのコツも盛り込みながら、「無理な時は無理」と、やっきになりすぎないという結論でしめくくった同作には育児経験のある読者から参考になったという声や同様の体験談が集まった。そんな同エピソードのこぼれ話を、るしこさんにインタビューした。

――ロングスパンで息子さんの歯磨き事情を振り返る形の作品です。この作品を描こうと思った理由を教えてください。

「その前に2歳の息子を連れて初めての歯医者さんに挑戦したレポ漫画を描いて反響が大きかったので『子育て中の大変だったことを振り返って』というコンセプトで、当時苦戦した歯磨きについて描いていました。大抵の悩み事は“ベストアンサーはその子による”になってしまう育児なのであくまで一家庭・一児の話ではあるのですが、参考程度になれば良いなと考えた次第です」

――「ガタガタ道」「じゃあ」「順番ブーム」といった入り口となるポイントを発見するのが素晴らしいなと感じました。見つけ方や「いけるかも」という見極めのポイントがあれば教えてください。

「1年2年と子どもと接していく間に段々と性格や好みが見えてきて、それらを子どもの反応を見ながら手当たり次第に試していきました。わたしも夫も試行錯誤があまり苦ではないタイプなので出来たことかもしれません。とはいえ毎晩大暴れされたり逃亡されたりするのは大変なので、早めにおとなしく磨かせてくれるようになってほしくて、なるべく嫌がられない方法を探りました」

――成功例以外にも「惨敗」と記されるような手法までさまざま試されたと思います。たとえば参考になった情報や、逆に「世間では評判がいいけど我が子ではイマイチだった」という方法があれば教えてください。

「まず口の中に異物が入ることがイヤな子なんだなと、すっかり偏食になった今振り返ると実感します。そのため“甘い味の歯磨き粉”や“ごほうびのキシリトールタブレット”などは一切受け付けませんでした。テンションに釣られる単純さがあるので、楽しいノリや仲良しのオモチャとの順番こなどがよく効きました。その他、歯医者さんで先生がやっていた『今から10秒だけ磨いてみよっか!』と声をかけてから磨く人のペースでゆっくり10数えながら磨く、もいいなあと思い参考にしました」

取材協力:るしこ(@39baby_com)

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