
2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる、意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は、スナックへ訪れたネコ谷さんの漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作について話を伺った。
「食欲の秋」を爆走中のネコ谷さん。ある日の会社帰り、飲みたいけれど「居酒屋だと食べ過ぎちゃう」と考え、「スナックで乾き物とウイスキーでヘルシーに」と心に決める。そしてスナックを訪れたところ、全く想定外の“ダイエットできない”事態に!?
本作について、作者のやぎ公さんに話を聞いた。
――本作はスナックが舞台でしたが、本作を描かれたきっかけを教えてください。
小学生のころ、父にカウンターしかないスナックへ連れていってもらった記憶があります(なぜ小学生の私を連れて行ったのかは、今でもわかりませんが…)。そのお店の、「皆のお母さん的」なママさんが今でも印象に残っていて、ふとそのときのことを思い出し、アットホームなスナックネタを描きたいと思い漫画にしました。
――作中では「乾き物とハイボール」がネコ谷さんが考えるヘルシーメニューのようですが、やぎ公さんは「今日はヘルシーに飲みたい!」と思うときは、どのようなメニューにされていますか?
ヘルシー晩酌をするときは、柿ピーやポテトチップスなどのおつまみと(実際全然ヘルシーじゃないですが…)、糖質ゼロの缶チューハイをセットでいただきます。ヘルシーメニューで晩酌するときに大切なのは、本人が「ヘルシー」と思っていただくことだと思います…(笑)。
――ネコ谷さんのように、スナックや飲食店で、出てきてびっくりしたメニューはありますか?
お店のメニューではないんですが、あるスナックで飲んでいたとき、常連さんらしき人が酔っぱらってお店に入ってきて「ママ!差し入れ!」と言って、たこ焼きを(5、6人前あったかと)持ってこられて…。私含めほかのお客さんへ振る舞っていただき、最初はビックリしましたが、楽しくおいしい経験をさせていただきました。
近年はブームの再燃で20~30代の客が増加するなど、新たにその魅力が注目されている「スナック」。魅力的すぎるお通しが登場した本作だったが、皆さんにも思い出に残る「スナック」はあるだろうか?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)