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「優しいアイツをすり減らしてんじゃねぇよ」命を分け与えるお人好しギャルとゆるふわ女子の不器用な友情に涙…【作者に聞く】

  • 2023年12月8日
  • Walkerplus

誰もがいつかは必ず死ぬが、自分に寿命があることを日々意識して生きている人はほとんどいないのではないだろうか。今回はそんな「寿命」をめぐる女性同士の友情を描いたマトマ(@y_har3)さんの「寿命をゆずる友だちの話」を紹介しよう。

■寿命を簡単に分け与えるヒカリと、それを案ずるミユキ
小さいころから友達同士のヒカリとミユキ。実はヒカリは、自分を含め他人の寿命が見えて、さらには自分の寿命を他人に分け与えられる能力を持つ。「寿命がほしい」と言われれば、いとも簡単に渡してしまうヒカリを見て、ミユキは「寿命バーゲンセール女」と毒づきながらも心の中で案じている。

そんなヒカリに彼氏ができた。幸せそうな様子に安堵するミユキだったが、ある日、彼氏が寿命目当てでヒカリと付き合っていることを聞いてしまい――。

■女性同士の友情をずっと描きたかった
自分は誰かの寿命のストックでしかないと思っていたヒカリだったが、ミユキの怒り爆発事件をきっかけに、残された自分の時間の大切さについて目覚めていく。不器用ながらも互いを思いやる二人の繊細な友情を描いた本作は、SNSでも大きな反響を呼んでいる。本作が生まれたきっかけを、マトマさんに伺った。

「高校からずっと仲のいい口の悪い女友達がいて『お前が先に死んだら墓前でタップダンス踊る』『それは、マジで嫌』と笑い合ってて、『こいつより先に死にたくね〜な』って思ったのがきっかけです。その子のほかにもお世話になった女友達がたくさんいて、いつか女と女の友情の話を描きたいとずっと思ってました」

ヒカルが簡単に命を譲ってしまう点は、ミユキのみならず読んでいる側もやきもきしたが、なぜそんなことをするのかを聞いたところ「単純に損得を考えないお馬鹿なのもありますが、ヒカリが寿命を他人にあげると感謝されることはあっても、誰かに本気で怒られたことがなかったから」だという。

ミユキがフンッとそっぽを向きながらも泣いているのが印象的な最後のシーン。ヒカリの寿命が少なくなっているのを実感している?との疑問には「ずっと隣にいたので実感しています。最後のコマで少し泣いてるのは、ヒカリの寿命がそんなにたくさん残ってるわけでもないのを知ってることからきてる涙でもあります。みゆきはヒカリ大好きなので」と答えてくれた。

ギャルとゆるふわ女子という違うタイプの二人が交わす、ぶっきらぼうながら愛を感じる会話に引き込まれる本作。読み終わったら懐かしい友達に久しぶりに連絡を取りたくなるはずだ。

また、「寿命をゆずる友だちの話。」は、WEBで連載開始決定!SNSなどで発表していたものを書き直し、さらにミユキ視点の話へと続く。詳細は、マトマ(@y_har3)さんのXでチェックしてみよう。



取材協力:マトマ(@y_har3)

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