2023年10月5日、Zepp DiverCity(TOKYO)にて、HKT48の4期生として加入し約7年間活動した運上弘菜の卒業コンサート「~WHITE~」が「HKT48 秋LIVE2023」とともに開催された。
昼公演はハロウィンがテーマとなるライブで、メンバーはメイドやバニーガールなど、さまざまな仮装で登場。ユニット曲のコーナーでもハロウィンにちなんだ楽曲や、HKT48の12周年にちなみ、「12」にまつわる楽曲で構成されたセットリストを展開し、ライブ終盤にはシングル曲を続けて披露した。
そして夜公演は、2016年にHKT48の4期生として加入、地元の北海道から福岡へ引っ越し、シングル「3-2」「君とどこかへ行きたい」のセンターも務め、HKT48のエースとして活躍した運上弘菜の卒業コンサートが開催された。「~WHITE~」と名付けられたタイトルにふさわしい真っ白なステージで精一杯のパフォーマンスを披露し、HKT48、7年間の活動を終了、グループを卒業した。
■運上弘菜卒業スピーチ(抜粋)
7年間過ごしてきたHKT48とのお別れがもう近くなっていると思うとやっぱり寂しくて、自分で決めたことなんですけど、なんだかふわふわとしていて不思議な感じが今しています。まずはメンバーのみなさん。私はなんでも上手くこなせるタイプの人間では無かったので、本当にメンバーのみんなに支えられて来たなと思います。そんな私にいつも温かく接してくれてありがとう。
私はセンターになったときに、もっとみんなを引っ張れるような人にならなくてはいけないなと思ったんですけど、自分にはそんな勇気も自信もなくて、そういう役割は同期だったり、先輩の皆さんに任せっきりになってしまいました。
頼りない私が前にいたこと、許してほしいなあと思います。でもそんな私は、この温かいメンバーの中じゃないとやっていくことはできなかったと思うので、卒業された先輩を含め、メンバーには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこの場を借りて、家族にも一言お礼を言いたいと思います。こっそりオーディションを受けて、福岡に行きたいと言った私を許してくれて、本当にありがとう。父に会えるのは年に一回ほどだったし、連絡もちゃんとしなかったけど、なぜか私のスケジュールは私以上にしっかり把握してくれていて、知らないところで見守ってくれていました。
母は寂しいという私のために、時間をかけて福岡までいつも通ってくれていました。母が福岡から北海道に戻る日には、気分が落ちてしまう私のために、部屋のどこかにお手紙と北海道からのお土産を隠してくれていて、そんな母の愛情に救われていました。私が頑張る理由のひとつに家族の存在がありました。本当にありがとう。
そして何より、ファンのみなさん。みなさんにはこの時間の中ではお話しきれないほどの感謝でいっぱいです。加入した頃には、こんなに素敵な最後を迎えられるとは思っていなかったですし、それはファンのみなさんも同じだと思います。
私は最初から選抜だったりとか前にいたわけではなくて、後列の端からスタートしたので、ファンの皆さんと一歩一歩階段を上っていくことができて、本当に楽しかったです。不安や葛藤もあったけれど、そうやって一歩一歩を進んでいくと、ファンの皆さんがとても喜んでくださって、そんな皆さんからの喜びの言葉が、魔法みたいに私の不安や自信の無さも吹き飛ばしてくれました。ファンの皆さんと過ごした時間は、私の人生の中で本当にかけがえのない大切な時間でした。つらいときも苦しいときも、変わらずに応援してくださってありがとうございました。
そして、これからはこのグループで学んできたことを糧に、みなさんからの応援を糧に、自分の力でゼロから一歩踏み出していきたいと思います。今までのみなさんからの応援にお返しができるような活動を一生懸命していきたいと思っているので、そんな私を見守っていてください。
長くなりましたが、本当に7年間ありがとうございました。これからもHKT48に関わるすべてのみなさんが幸せであることを願っています。本当に本当にありがとうございました。
撮影・取材=野木原晃一