買い物や外食でつい浪費してしまう人が行っている残念な考え方とは/FIRE達成3児の父に聞く節約と投資

  • 2023年7月25日
  • Walkerplus

貯金ゼロの浪費家から節約家へと転身し、40代前半、3児の父にしてFIREを達成したみもじ(@mimojinojinsei)さん。

この6月に上梓した著書『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』から一部抜粋・編集し、物価高騰の話題が絶えない昨今に年収200万円台時代を生き抜くための「お金との向き合い方」を紹介する。

テーマは「買い物や外食で浪費しないコツ」。

■買い物は計画的に決めたものだけを買う
節約とは対極にある行動と言えるかもしれない「買い物」についても、ストレスを減らしながら上手に付き合っていく必要があります。

その方法が見出しにある「買い物は計画的に決めたものだけを買う」です。これが、なぜストレスフリーで節約するコツになるのでしょうか。

例えば、買い物の途中で本来買う予定のない物に目移りをしてしまい、突然それが欲しくなったことはないでしょうか?この「〜したい」という欲望(このケースでは「欲しい」という欲望)を我慢すると、ストレスに繋がりやすくなります。

それを避けるために大切なのが「計画外のものは買わない」「決めたものだけを買う」というルールを最初から作っておくことです。つまり、「〜したい」という欲望が途中から生じないように自ら仕向けておけば、欲望を〝我慢する〞ことがなくなり、ストレスフリーになることができるのです。

他にも買うものを決めておくメリットがあります。無計画で買い物をした場合は、比較的失敗しがちだからです。私の経験談ですが、服を買いに行った時に「セール」という言葉に目がくらみ、もともと買う予定ではなかった物を買って帰ってきてしまったことがあります。しかも、買う予定であった物を買わずじまいで…。

また、家電の購入時も注意しましょう。必要のない高い機能を求めてしまうことがあります。高性能な物を見てしまうと、つい欲しくなってしまう方も多いでしょう。判断力が鈍っている時の買い物は、余計な物を買ってしまう可能性が大きいです。実際、多機能な家電を購入しても、一度も使ったことのない機能があったりします。ですから今では、家電の買い物に行く際には事前に必要なスペックを決めてから出かけるようにしています。

このような経験を得て、買い物リストの必要性を強く感じるようになりました。

リストを作るタイミングは、買い物に行く直前にしています。定期的に必要になる日用品などはネットで買うこともあるかと思いますが、ネットもたくさんの商品に目移りして、不必要な物を買ってしまいがちですよね。そんな時でも買い物リストを作り、それ以外は買わないというルールを決めています。

このようなルールを作ると、〝計画的にすること〞自体がストレスになってしまうタイプの人もいるかと思います。そんな方は、お金を使う時「誰かに財布を持たされて、頼まれて買い物に行っているんだ」と考えればいいと思います。他人のお金で勝手な物を買ったら怒られるので、普通は買わなくなるのではないでしょうか。実際に、家庭の物は誰かが代表して購入しているのであり、その財布の中身は、財布を持っている本人だけのものではないと思います。

■外食は「食べたいものがある時」にだけ行く
外食は「食べたいものがある時だけ」行っています。当たり前だと思うかもしれませんが、実は皆さんもそうではない外食をしていることが多いはずです。

私は以前、外食は週末ごとに行くと決めていました。ただ、そのように形骸的に「毎週末行く」と決めて外食していると、浪費に繋がります。初めのうちは本当に食べたいものを食べに行けると思いますが、そのうち「特に食べたいものはないけど、とりあえず外食でもするか」と考えるようになってしまいます。これは無駄な出費です。

今は月に一度も行かないこともありますし、週に2回行くこともあります。基本的に1人で外食することはありません。外食するなら常に家族と一緒に行っています。また、金額で判断するのではなく、本当に食べたくて満足できそうなものだけを食べに行くようにしています。

外食は「おいしい」「お店の雰囲気が良い」「お店からの眺めが良い」など、味わうことができる感動がたくさんあります。そういった感動を味わうためにするべきです。また、その感動を「思い出」としてその後も感じることができると、とても素晴らしいと思います。お金の面で考えても、一度しかお金を払っていないのに「思い出」として何度も感動を味わうことができます。

食で重要なことは満足度だと思っています。心底満足できない外食は、お金を払ってまで行く気になれません。どの行動にも共通しますが、必ず目的を持つ必要があります。「外食に何を求めるのか?」それがあいまいなままの外食は満足度が上がりません。目的のない外食は浪費の始まりです。

我が家の外食の基準は「1年後にそのお店の味を思い出せるか?」です。このくらい外食に満足度を求めています。これによって「とりあえず外食」をする回数が減りますし、一度の外食での満足度が違います。また、外食の基準を定めたことで「満足できない外食なら、無理して行かない方が良い」と思うようになりました。

「週末だから」「給料日だから」という理由は、外食する理由と直接結びつかないので避けましょう。「○○記念日=外食」というのも短絡的だと思います。自分へのご褒美なら外食以外でもいいわけです。「なぜ外食をするのか?」その目的を常に意識するのが大事です。「1週間前に何を食べたのか忘れてしまっている」程度の外食はやめた方がいいと思います。

また、妥協しての外食も避けたいです。具体的には、行きたかったお店が臨時休業などで休みの時、代わりにもともと行く予定のなかったお店に行くような外食のことです。外食は「満足するための手段」のはずが、いつの間にか「外食そのものが目的」に入れ替わってしまっている状態ですね。さらに、そこでたいして飲みたくもないドリンクを注文したりするのは、もっとNGです。

「今日は○○を頑張ったから、自分へのご褒美に外食をしよう!」という気持ちになることも多いかと思います。でも、ごちそうしてくれるのは友人や恋人ではありません。自分がお金を払っているのであれば、それは〝ご褒美でもなんでもない〞ことが分かります。このように挙げてみると、無駄な外食というものがいかに多いか分かります。これらを避けると、無理なく効果的な節約に繋がっていくでしょう。

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