関東地方をはじめ、今年の桜は見納めとなった場所も多くなった4月上旬。けれど、これから見頃に向かう桜の名所もまだまだ全国各地に控えている。首都圏から日帰りで足を運べるスポットも含め、今週末(4月8・9日)に満開を迎えそうな桜スポットをピックアップして紹介したい。
※各スポットの見頃は2023年4月5日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※その他の内容は取材時点の情報です。
※写真は2022年以前のものです。
■【東北】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【福島県】鶴ヶ城公園
開花状況:7分割き(※2023年4月5日現在)
鶴ヶ城は日本で唯一の赤瓦の天守閣。春には約1000本のソメイヨシノが開花し「日本さくら名所100選」にも選ばれている。2023年4月5日~5月7日(日)までは夜間ライトアップを行い、夜桜も楽しめる。また、堀や土塁は約400年以上前から残り、城郭全体が国の史跡に指定されている。
■【福島県】紅枝垂地蔵ザクラ
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
三春滝桜の娘といわれるしだれ桜で、樹齢は約400年。妖艶なピンクの花が特徴。この桜の下には地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命、夭折(ようせつ)の難を逃れるため、この地蔵に願をかけていたといわれている。
■【福島県】上石の不動ザクラ
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
郡山市指定天然記念物。不動明王をまつる不動堂の境内にある樹齢約350年の桜。幕末ごろ、このお堂が寺子屋として使われ、その名残が天井などの落書きに見られる。
■【宮城県】日和山公園(石巻市)
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
市内中心部の北上川河口に位置する丘陵地で、中世には、奥州総奉行の葛西氏の城があったと伝えられている。かつて松尾芭蕉も訪れたこともあるこの日和山は、石巻市内を一望できる場所とも知られており、眼下に流れる北上川の河口からは広く太平洋が広がり、天気のいい日は、牡鹿半島の他、遠く松島の風景を見られる。
■【岩手県】碁石海岸
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
碁石海岸は岩手県大船渡市の末崎半島東南端約6キロの海岸線で、国の名勝および天然記念物や国立公園に指定されている。碁石海岸レストハウス前の広場をはじめ、各所にソメイヨシノや八重桜(カンザン)などが約100本ある。
■【甲信越】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【山梨県】河口湖畔(北岸)
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
河口湖北岸からは、雄大な富士山と湖面をバックに100本の桜が楽しめ、絶好の撮影スポットとなっている。湖岸の桜並木を散策しながらの花見も格別だ。満開の時期にはライトアップが実施される他、河口湖円形ホール付近で富士・河口湖さくら祭りも2023年4月16日(日)まで開催される。
■【長野県】東山夢の郷公園(夢農場)
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
東山夢の郷公園(夢農場)は、池田町陸郷区の山間にあり、自然のままの景観が美しい公園。鳥が桜の実をついばんで自生したという山桜が多い一帯だ。木々の緑と桜が山の斜面いっぱいに広がる景観は見事。4月中旬が見頃で、2023年4月15日(土)・16日(日)には、陸郷さくら祭りが開催される。
■【新潟県】赤坂山公園
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
新潟県柏崎の丘陵地にある赤坂山公園は多くの樹木に覆われ、春は桜が咲き誇り、秋は鮮やかな紅葉が楽しめる。柏崎最大の花見スポットでもあり、例年4月上旬~下旬にかけての見頃の時期には、約400本のソメイヨシノや八重桜、しだれ桜が咲き乱れる。
■【東海】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【岐阜県】臥龍桜
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
推定樹齢1100年以上のエドヒガンサクラで、この枝幹が龍が臥した姿に似ていることから臥龍桜と呼ばれている。高さ20メートル、目通り周囲7.3メートル、南北30メートルに枝を広げる大樹で国指定の天然記念物になっている。
■【岐阜県】城山公園(高山市)
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
自然に恵まれた、静寂な公園は「森林浴の森100選」に選ばれている高山城跡。ソメイヨシノが植えられており、桜の名所の一つとして親しまれている。4月中旬から下旬の開花時期は花見客で賑わい、市街地を一望しながら花見が楽しめる。
■【北陸】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【石川県】喜多家しだれ桜
開花状況:満開(※2023年4月5日現在)
「喜多家しだれ桜」は1895(明治28)年、喜多家15代善兵衛が金沢兼六園より種子を持ち帰り、植え育てたもの。樹齢120年を経過しているしだれ桜は、毎年4月上旬から中旬が見頃。
■【石川県】やなぎだ植物公園
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
約30ヘクタールのうち18ヘクタールが自然林の、自然豊かな植物公園。園内入り口から100メートルに渡って両脇に桜が植えられており、春になると満開の桜のトンネルを歩くことができる。県内では遅咲きの方で、ほかの名所が葉桜になる頃に見頃を迎える。
■【関西】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【兵庫県】鹿島・扇平自然公園
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
標高304メートルの高御位山の西側にある自然公園。豊かな自然環境のなかに、一願成就の神として知られる鹿嶋神社や展望台、児童公園、ハイキングコースなどがある。春には2000本の桜が咲き乱れ、鹿嶋神社の境内や参道は花見客で賑わう。また、市ノ池公園内にはテントサイトやバーベキューサイトも完備。
■【兵庫県】音水湖(引原ダム)周辺
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
音水湖は、山間の緑豊かな県立自然公園にある。4月中旬から4月下旬にソメイヨシノが湖の周りを彩り、秋は紅葉が美しい。ダム周辺の散策、カヌー体験など(営業日時は要問い合わせ)アクティビティを楽しむことができる。
■【京都府】梅宮大社
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
酒造安全と子孫繁栄を祈願した神社で、池泉回遊式庭園を中心に、北庭園にかけて20種約80本の桜が植えられている。また、子授け、安産にご利益があることでも有名で、本殿の奥には、またげば子供が授かると伝わる「またげ石」がある。
■【中国・四国】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【岡山県】クリエイト菅谷キャンプ&リゾート
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
森に囲まれたキャンプ場。コテージ8棟等、宿泊施設が充実している。国道の入口から施設までの1キロの道沿いに、来場者を施設へ誘導するように桜が植えられている。また、美甘地区町裏堤防沿いに桜の巨木があり、頭の上から降り注ぐように見事な花を咲かせる。【2023年の桜祭り開催は未定です。詳細は公式サイト等でご確認ください】
■【岡山県】レイクパーク加茂
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
黒木ダムの上流の倉見川沿いに整備された公園。自然の形態を活かした湖畔の広場、自然観察の森など15の園地があり、川遊びなど満喫できる。春には約250本もの桜が咲き公園に華やかな彩りを添える。
■【香川県】県立琴弾公園
開花状況:満開(※2023年4月5日現在)
瀬戸内海国立公園にも含まれる琴弾公園は国の名勝にも指定されている。約350本のソメイヨシノなどが一斉に咲き誇り、春の訪れを告げる。桜と約2000本の老松がピンクと緑の見事なコントラストを織り成す。2023年3月下旬から4月初旬にかけて、さくらまつりとしてぼんぼりが設置され、幻想的な夜桜を楽しめる。
■【九州】今週末(4月8・9日)見頃の桜を楽しめそうな名所
■【長崎県】大村公園(大村神社)
開花状況:5分咲き(※2023年4月5日現在)
大村公園内に鎮座する神社。境内には、すべての花が2段咲きで、がく片10枚、花びらは60枚から多いものは200枚にもなる国指定天然記念物の大村桜や、県指定天然記念物の玖島桜などが見られる。境内のほか、園内の至るところで桜が観賞できる。
■【大分県】不動尊一心寺
開花状況:7分咲き(※2023年4月5日現在)
山に囲まれた谷底に八重桜の美景が広がり、上から見下ろすと桜の雲海のようだと称される。緑色や黄色など15種類以上の珍しい八重桜が境内を埋め尽くす景観は圧巻。谷底から吹き上げる風で巻き上がる桜吹雪は桜の竜巻、足下に広がる濃いピンク色の花びらの様子は桜の絨毯とされ、多くの人がこの景色を求めて訪れる。
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