
駅員経験のあるザバック(@theback_blog)さんは、Twitterやブログにて駅員を主人公にした漫画などを中心に公開している話題の漫画家。ユニークな動物のキャラクターが多く登場し、駅員の日常が垣間見えるような作品ばかりだ。今回は、ブログに投稿された「100日後にやめる契約駅員さん」の中から第49話を紹介。著者のザバックさんに仕事でのクレーム対応についても伺った。
ある日、男性のお客さんがやって来て、IC系カードで駅の改札を通れないとのこと。ペン助がお客さんのIC系カードの情報を確認すると、すぐに原因が判明。お客さんに「地下鉄の入場情報が残ったままですね。出場処理しないと使えないんです」と伝えると、「じゃあ処理してくれよ」とペン助に頼むお客さん。
地下鉄とは違う会社なので対応できず、ペン助は「ここでは対応できません。地下鉄の係員に申告してきてください」と丁寧に伝える。すると、そのお客さんは「何だと!?同じ鉄道だろ!!それくらいここでできるだろうが!」と横柄な態度でクレームを言うではないか!?
それを聞いたペン助は、心の中で『違う会社なんだよ…吉〇家の牛丼の支払いをす△家でできるかよ?理解してくれない人多いんだよな』と心の中で思うばかりであった。
地下鉄など複数の電車を利用する際、同じIC系カードを使っていると出場処理ができておらず、他の電車の改札が通れないことがある。その場合は、素直に対象の鉄道会社の係員に対応してもらおう。
本作以外にも、さまざまな駅員漫画を描いているザバックさん。今回は、ザバックさんに仕事でのクレーム対応や鉄道会社での経験談についてインタビューした。
――実際にこのようなクレームを対応して、どのように感じましたか?
「正直なところ、僕らに怒っても仕方ないんだよなぁと思います。共感していただける駅員さんも多いのではないでしょうか」
――ザバックさんはこれまで複数の鉄道会社を経験されていますが、鉄道会社特有のルールなどがあればお聞かせください。
「安全第一や時間厳守などは当たり前ですが、やはり漫画でも描いた『1時間半前に出勤』です。とある鉄道会社のルールで他の鉄道ではこうではありませんでしたが、さすがに早すぎだろと思いました(笑)」
取材協力:ザバック(@theback_blog)