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日本を代表するモビリティメーカーの一つ・ホンダのSDGsは「環境」「学ぶ」「安全」「コミュニティ」の4本柱!

  • 2022年6月27日
  • Walkerplus

四輪・二輪のモビリティメーカー、本田技研工業(以下、ホンダ)。バイクの販売台数、売上高は世界首位を誇り、世界中に知られる企業である。モビリティ企業は、商材である自動車と環境問題とがいつも背中合わせだが、特にホンダはこういった問題に対し、真摯に取り組んできた。近年、世界中の自動車メーカーが電気自動車(EV)への転換を打ち出しているが、ホンダではこういった動きが始まる以前からサステナビリティの高い目標をかかげ、「地球に優しい製品作り」を行ってきたことは業界内外でよく知られている。

ホンダのサステナブルの実践は「環境」「安全」「社会との関わり」「社会貢献活動」「人材の多様性」などがあるが、ここでは「社会貢献活動」の取り組みにフォーカスして紹介する。

■【環境-未来へつなげる-】砂浜の清掃活動から森、里山、里地の保全活動まで
まずはSDGsの「13(気候変動に具体的な対策を)」「14(海の豊かさを守ろう)」にあたる「環境-未来につなげる-」取り組みについて。

ホンダによれば、地球環境問題をまず「自分ごと」として捉え、地球環境に対する負荷の軽減を目指している。また、環境を大切にする心の育みを目指し、体験や学びの機会も提供しているようだ。これらの実例は無数にあるが、その代表的なものは以下になる。

■ビーチクリーン活動

素足で歩ける砂浜を次世代へ残すため、ホンダ独自開発の「ビーチクリーナー」を使い、全国各地の砂浜をきれいにする清掃活動を行っている。2006年から始めこれまでに全国300カ所以上で実施。年間7000人を超える地域の人たちとホンダグループの従業員が行う活動になっている。

■森林保全活動

空気を綺麗にし、酸素を生み出し、土を守り、雨水を蓄え、生き物を育む…人間の暮らしは豊かな森の恵みに支えられている。そんな「豊かな森」を次世代へ引き継いでいくため、ホンダの従業員や家族、OB、OGなどが事業所周辺の地域や富士山などで森林保全活動を継続的に行っている。

■里地里山保全活動

雑木林や水田、畑など、人の手が入ることによって保たれ、多様な生き物が育まれる場となっている里地里山。荒廃が進んだ里地里山を再生するため、従業員や家族が保全活動を行っている。さらに子供たちの環境教育の場として活用し、この活動を次世代につなげることを目指す。

■【学ぶ-夢・わくわく-】次世代を支える子供たちに質の高い教育を提供する

SDGsの「4(質の高い教育をみんなに)」にあたる「学ぶ-夢・わくわく-」の取り組みについて。ホンダの歴史は、創業者・本田宗一郎の伝記の通り、これまでになかったスキームで実現に向けて諦めず挑戦し続ける歴史でもあった。これになぞらえて、次世代を支える子供たちに「夢の力」を引き継ぐべく、さまざまな育成支援活動を行っている。

この取り組みも多岐にわたり、子供たちが自由に発想した「未来にあったらいいな」というものを作品にする「子どもアイディアコンテスト」や、物づくりの楽しさを伝える、ダンボールクラフト教室の「ドリームハンズ」、自然素材をワゴン車に詰め込み、子供たちのもとを訪れ一緒に創作イメージを膨らませる出前型の環境教育プログラム「環境わごん」など。

また、もう少し世代の高い高校生などに対しては、学生たちが自らの手で設計・制作した小型レーシングカーの大会「学生フォーミュラ」や、全国の高等専門学校の学生たちが開発したロボットの成果を競い合う「高専ロボコン」といった大会にも協賛という形で参加している。

■【安全-守る-】「すべての人の安全」を目指し、交通安全普及活動を行う

SDGsの「3(すべての人に健康と福祉を)」「11(住み続けられるまちづくりを)」にあたる「安全-守る-」。モビリティメーカーである以上、「安全」は避けて通れない問題だが、ホンダでは、「Safety for Everyone(すべての人の安全)」を合言葉に、交通参加者に向けて安全を届ける交通安全普及活動を行っている。また、これらの取り組みの中で、関連企業や販売店では、社内資格を取得した社員を中心に、親子で楽しく学べる参加体験型の「親子交通安全教室」なども開催している。

■【コミュニティ-協力し合う-】地域や人に寄り添った活動から、公益支援団体への寄付も

そして最後がSDGsの「1(貧困をなくそう)」「2(飢餓をゼロに)」「3(すべての人に健康と福祉を)」「10(人や国の不平等をなくそう)」「11(住み続けられるまちづくりを)」にあたる「コミュニティ-協力し合う-」に関する取り組みだ。「みんなが暮らしやすい街と社会づくりのために『地域の一員』として役に立ちたい」というホンダの思いから、地域や人に寄り添った活動にも熱心に取り組む。

その内容は「災害支援」「障害者スポーツ活動支援」「清掃活動」「花壇づくり」「子供の職場体験」「ドライバーズレッスン」など実に多岐にわたっており、さらにホンダが発行する「Honda Cカード」の年間総利用額に対し、一定割合を課した金額を日本ユニセフ協会、日本赤十字社へ、毎年継続して寄付をしている。

■環境負荷ゼロ社会を目指しながら、三次元・四次元モビリティへの技術研究も強化していく!

冒頭でも触れた通り、あらゆるモビリティは環境問題と常に隣り合わせであることに加え、近年では電気自動車(EV)だけでなく、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス=サービスとしての移動)といった新概念も浸透しつつある。これまで以上に環境問題や社会との関わりは密接になってくることを考えれば、これまで多くの取り組みを行うホンダは、さらなる先を見越しているようにも感じられる。最後にホンダ担当者に、その思いを聞いた。

「社会の変革や、暮らしの質を向上させようと、意志を持って動き出そうとしている世界の中で、ホンダは全ての人を支えるパワーとなり、人々の可能性を拡げていきたいと考えています。環境負荷ゼロ社会と、事故のない社会の実現に向けた先行技術の研究や、さらに次の夢としてモビリティを三次元、四次元に拡大していくべく、独創的な技術研究を強化していきます」(ホンダ・担当者)

撮影・文:松田義人(deco)

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