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サステナビリティをいち早く実践してきたH&Mの想い「未来の何世代にもわたってファッションを楽しんでほしい」

  • 2022年8月10日
  • Walkerplus

最新トレンド、ベーシックまで多彩かつ幅広い品揃えで知られるスウェーデン発祥のファッションブランド、H&M。日本では「ファストファッションの代表」としての認知が高いが、一方でアパレルメーカーとしてはかなり早い、1990年代の初めからサステナビリティな取り組みを実施してきた企業でもある。日本でもようやく広まりつつあるSDGsだが、この言葉が生まれる遥か前から、社会問題に取り組んできたH&Mの試みをご紹介したい。

■洋服の素材の80%がリサイクルまたはサステナブル由来だった!

1990年代始めからファッション業界全体が直面する課題に向き合い、持続可能な取り組みを実践してきたH&Mだが、その内容は多岐にわたる。

1995年には、アパレルに関わる化学薬品の制限リストを設け、2004年からオーガニックコットン素材の使用を始め、2010年には世界最大のオーガニックコットン・ユーザーの一つとなった。また、2013年には廃棄される衣類の削減を目指して、古着回収サービスを導入する一方、透明性を高めるためにサプライヤーリストを公開するなど、自社だけでなくサプライチェーン全体にわたってさまざまな取り組みを実施してきている。

また、SDGsにはさまざまな目標が掲げられているが、その代表的なものは気候変動問題の解決、資源の枯渇を回避するといったことが挙げられる。特にこういった問題に対して、ファッションメーカーの立場からH&Mが近年積極的に取り組んでいるのが「循環型ファッション」だという。

ファッションに関わらず、あらゆる物づくりには「新たに資源を採り消費した後に捨てる」という「直線型」の動向があった。これに対し「今すでにあるものを最大限資源として活用し、消費後には再び資源として再利用する」という「循環型」の物づくりをH&Mは積極的に取り入れ、素材に採用している。

例えば、ワインの製造工程で出たブドウの皮や種などから作られたヴィーガンレザー「VEGEA(TM)」、ダウンの中綿に羽毛の代わりに花びらを使った「FLWRDWN(TM)」などはこれまで廃棄されていたもの、またはすでにあるものを資源とした素材だ。また、仮に新しい素材だった場合でも、水、エネルギー使用量、温室効果ガスの排出量を削減するなど、環境社会への負担をできる限り抑えて作られたものを優先的に採用しているという。

2030年までにすべてのH&M製品を、リサイクルまたはサステナブルに調達された素材のみでつくるという目標を掲げており、現在この目標の80%を達しているという。

■H&Mが目指す「クライメット・ポジティブ」とは

今後はバリューチェーン全体を通して100%循環型を目指すというH&Mだが、さらなる未来の2040年にはチェーン全体を通して「クライメット・ポジティブになる」というさらなる目標もあるという。「クライメット・ポジティブ」とはあまり耳慣れないワードだが、企業が排出する温室効果ガスよりも多くの温室効果ガスを吸収することを指すものだという。言い換えれば、社会にとって「H&Mが存在するほうが環境に良い」という状態になることを目指すのだという。

SDGsというワードが広く知られるようになった今、目の前にやれることから取り組む姿勢はもちろん大切だ。ただし、その先駆企業であるH&Mは、さらに先の未来を見据え、深い想いから実践していることがよくわかる。

■企業・顧客とともに取り組んでいくサステナビリティ

最後にH&M担当者にも話を聞いた。

「よりサステナブルなファッションを、私たち企業だけでなく、お客さまと共に目指し、取り組むことはとても重要なことだと考えています。消費の仕方を考え、モノを再利用して資源として再利用するにはお客さまの協力が不可欠だからです。

購入する際には環境に配慮して作られたものを選んだり、できるだけ長く着たり、いらなくなった場合は友人や家族に譲ったりリメイクなどをして、服の寿命をできるだけ延ばしていただくこと。それでも着られなくなってしまった服は捨てるのではなくリサイクルするなど、お客さま一人ひとりの小さな行動が大きな影響となって、何世代にも渡ってファッションを楽しむことができる未来につながると信じています。

このため、H&Mではお客さまにもご参加いただける施策を多々提供しています。『古着回収サービス』『サステナブルな素材を50%以上使った商品にはグリーンタグを付与する』『会員登録いただいているH&Mメンバーの皆さまには、環境に配慮したショッピングを通してポイントを付与する』など。ぜひこれらを活用いただき、よりサステナブルなファッションの未来を一緒に実現し、これから先の未来にもファッションを長く楽しんでいきましょう!」(H&M・担当者)

撮影・文:松田義人(deco)

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