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【漫画】アクシデントにも動じないカーリングならではの精神/にわかカーリング観戦記

  • 2022年4月19日
  • Walkerplus

「北京2022冬季オリンピック」で史上初となる決勝戦に進み、見事銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表。代表チームとしてオリンピックに出場したコロ・ソラーレが、カナダ・オンタリオ州トロントで開催されているカーリングの世界最高峰シリーズ「グランドスラム」のひとつ、プレーヤーズ選手権に出場していました。コロ・ソラーレは準々決勝で敗退したものの、日本で初めてテレビ放映(CS)も行われるなど、注目を集めました。

4年前の「平昌2018冬季オリンピック」をきっかけにすっかりカーリングのトリコとなった漫画家・蘭木流子さんが、オリンピックにとどまらない、その魅力や楽しみ方を漫画でわかりやすくお伝えします。

■観戦の醍醐味を楽しむ
舞台観劇にしろ、スポーツ観戦にしろ、「生」で観る醍醐味のひとつに、「アクシデントとの遭遇」があります。予想だにしなかった場面に選手たちの素顔が見れたり、ほっこりすることがあります。

今回は、そんなアクシデントに遭遇した時のお話を漫画にまとめてくれました。

「アクシデントというと、もちろん和むことばかりではなくて…。一度、スイープ中にブラシが折れてしまうというアクシデントを見たことがあります。これは怪我に繋がりかねないことなので漫画にはしませんでしたが、その時は何事もなくホッとしました。

一方で、アクシデントとはちょっと違うかもしれませんが、表彰式での写真撮影の際に、とある選手が賞品のパネルでほかの選手の顔を隠して、ふざけあっていた場面を見たことがあって(笑)。綺麗に編集された映像だけを観るのでは遭遇できなかった場面なので、それは和みましたね」(蘭木さん)

■どんなときでも冷静なのがカーリング
漫画にも描かれている通り、カーリングの試合では、アクシデントが起きてもまったく動じない選手の姿もまた印象的。過去に、そんな選手たちをも大慌てさせるような事件は起こっていないのでしょうか。

「私が知る限りではありません。例えば『スイープに夢中でうっかり置いてあるストーンを蹴って動かしてしまった』というアクシデントも見たことがありますが、相手チームのメンバーも慌てたり怒ったりせず、冷静に石を元の位置に戻していました」(蘭木さん)

■選手の姿勢の根底にあるカーリング精神
どんな時でも礼儀正しく、温和な対応を見せるカーリングの選手たち。その根底には「カーリング精神」があるそうです。

「私がカーリングを見始めた頃、選手のスイープするブラシがストーンに当たってしまったことがあったんです。これは『タッチストーン』という反則のひとつで、その場合そのストーンは無効になります。でも見ているほうとしては、ストーンのそばギリギリをはいているので、ブラシがタッチしたとしても気づきません。ところが、タッチストーンになってしまったとき、ほかの選手はそれに気づいていないのに、反則してしまった選手自ら即座に自己申告して、ストーンを無効にしたんです。

カーリング選手は、反則行為まで当たり前のようにセルフジャッジできるんだと驚きました。だからこそ、審判が見ていなくてもちょっとのアクシデントなら笑って選手同士で解決できるんだと思います。個人的にはそれもカーリングというスポーツの魅力のひとつかなと思っています」(蘭木さん)

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