昨今人気が上昇している「うどん」。年中食べているという人も多いであろうが、寒いこの季節は特に温かいうどんが恋しくなる。大手チェーンはもちろん個人店も含め、各地に数多くのうどん店が存在し、誰しもが贔屓にしているうどん店、好きな味、いつものトッピングなどがあるのではないだろうか。
そこで今回は、ウォーカープラスの読者1875人を対象に、うどんに関するアンケート調査を実施。うどんが好きかどうかの人気度合いはもちろん、具材や薬味について、地域性を絡めながら分析してみた。(※集計期間:2021年9月17日(金)〜26日(日) 結果のパーセンテージは小数点以下切り捨て)
■古くから愛されるソウルフード「うどん」
うどんの歴史はそばよりも古いという説もあり、日本に根付いた国民食といえる「うどん」。「うどんは好きですか?」という質問に対しては、「好き」が90%、「嫌い」が1%、「どちらでもない」が8%という回答となり、改めて誰もが好きな食べ物であるということを思い知る結果に。
日本各地には、その地域ごとの「ご当地うどん」がある。香川県の「讃岐うどん」、秋田県の「稲庭うどん」、長崎県の「五島うどん」、群馬県の「水沢うどん」、富山県の「氷見うどん」、福岡県の「博多うどん」などが全国的にも有名。それぞれに製麺の仕方や出汁の取り方、食し方など、違った個性があり、「うどん」は、地域に根付いた食文化といえる。
■地域ごとに人気の具材がさまざま!
地域ごとでどのような差があるのか気になるのが「具材」と「薬味」だ。まずは「うどんの具材で、一番好きなものは?」という質問をしたところ、全体では「かき揚げ」が26%で1位、「エビ天」が22%で2位と、3位以下を大きく引き離して票を集める結果となった。
しかし、地域ごとに回答結果を分析すると、各地方での具材に対する嗜好性が判明。全体で1位だった「かき揚げ」が最多票数を集めたのは、近畿地方(21%)、関東地方(32%)、中部地方(34%)、中国地方(30%)。それ以外の地域は他の具材が上位を獲得するという結果となった。
例えば、九州・沖縄地方では、「ごぼう天」が33%で圧倒的に人気を集め、四国地方では、「肉」が31%で1位となった。九州、特に福岡では、「ごぼ天うどん」が古くから定着しており、讃岐うどんで有名な香川県では、朝から「肉うどん」を食べる文化が根付いている。だからこその結果であると推測できるだろう。
■「ねぎ」or「揚げ玉」!最強2択を迫った質問の結果はいかに!
続いて薬味についても調査。いろんな薬味がある中で、ほとんどの店舗に置いてあるであろう「ねぎ」と「揚げ玉(天かす)」の2つに絞って「うどんの薬味、1つしか選べないならどっちを入れる?」という質問を実施した。
全体としては、「ねぎ」が75%、「揚げ玉」が22%という結果に。地域ごとに見ても、どの地域も「ねぎ」が圧倒的に多くの票を集めているが、北海道地方だけは「ねぎ」が50%、「揚げ玉」が45%とほぼ半々の回答結果となり、地域性を垣間見ることができた。
一口に「うどん」と言っても、それぞれの地域で根付いたご当地うどんがあり、麺の太さも違えば、スープの味も違う。それゆえに、それぞれの麺やスープに合う具材や薬味も異なっているのだろう。
ちなみに、「好きな具材」の少数派意見として、「ちくわ天」「イカ天」「とり天/かしわ天」「餅」などのほか、「明太子」「梅干し」「コロッケ」なども挙がった。
近年は地域を越えて、さまざまなご当地うごんが出店しているため、気軽に近場で全国各地のうどんを食べることもできる。この年末年始は、ご当地ごとに異なる味を食べ比べてみるのもいいかもしれない。