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「私は病気になったの…?」強迫性障害を受け入れられない娘に、毒親が放った冷酷な言葉

  • 2021年9月19日
  • Walkerplus

2015年に国連が定めた17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」への取り組みが世界中で活発になるなか、「誰ひとり取り残さない」社会を目指すうえで、強迫性障害で苦しむ人々とどう向き合えばよいのだろうか。

今回紹介するのは、玄関の鍵を何度閉め直しても不安が拭えない、誰かに盗まれる恐怖から家に貴重品を置いておけない…。強い不安感や恐怖感から、何度も同じ確認行為を繰り返してしまう「強迫性障害」に苦しむ主人公を描いたコミックエッセイ。


作者は、バイト先の店長のパワハラ・モラハラをきっかけに強迫性障害になってしまった、漫画家・ゆめの(@kuma_yumeno)さん。これまで、病気になった経緯や、具体的な症状を漫画として公開してきたが、第10話では育ての親である祖母(母は幼い頃に亡くなっている)にかけられた“ある言葉”に呆然とする主人公の姿が描かれた。

何度も確認を繰り返してしまう自分の行動に不安を感じ、症状をネットで検索した主人公。しかし、検索結果に「強迫性障害」と表示されたものの、自分が病気になったことを受け入れられない…。さらに、「ネットで調べた症状全てに当てはまらないから、自分は病気じゃない」と強く思い込むことで、なんとか自分を保とうとするのだった。

ところが、自宅に帰った主人公に思いもよらぬ出来事が。自分の部屋の扉が少しだけ開いていたのだ。自分の持ち物を南京錠付きの工具箱に入れ、部屋に置いていた主人公はパニック状態に。祖母のもとへ駆けつけて、「私の部屋には入らないでと言ったでしょ!」と大きな声で怒鳴りつけてしまう。そんな主人公に対し、祖母が放った“言葉”とは―。

尋常ではない娘の様子を目の当たりにした祖母にとって、このひとことは何気ないものだったかもしれない。しかし、「自分は病気ではない」「自分はおかしくない」と思うことで自分を保ってきた主人公にとっては、決定打のようなひとことだったのだろう。

自分が“普通ではない”状態にあると思い知らされた主人公が、次にとった行動とは――。

強迫性障害は性別や年齢に関係なく誰にでも発症する病気で、こころの病気であることに気づかない人も多いという。治療によって改善する病気なので、つらかったり不便を感じたとき、身近に苦しんでいる人がいるときは専門機関に相談してみよう。



取材協力:ゆめのさん(@kuma_yumeno)

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