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ランキングで紹介!"うさぎの島"に20年以上通うプロの写真家が撮影した渾身のベスト5

  • 2021年9月1日
  • Walkerplus

瀬戸内海に浮かぶ「大久野島(おおくのしま)」(広島県竹原市)は、野生のうさぎが500羽以上生息する”うさぎの島”。そんなうさぎたちの楽園に20年以上通い続けているのが、熊本県在住の中村隆之(うたお)さんと中村麿矢(うたこ)さんによるユニット「うさぎ写真家 uta(うた)」だ。

大久野島での撮影のほかにも、全国各地で「おうちのうさぎさんの撮影会」も実施しており、たくさんのうさぎたちをカメラに収めてきた。そんなお二人に、うさぎの魅力や撮影時のエピソードなどを聞いた。さらに、お二人がこれまでに撮影してきた”うさぎ写真”のなかから、お気に入りの写真ベスト5をご本人のコメント付きで紹介!

――うさぎの撮影はいつごろから、何をきっかけに始めたのですか?

「撮影を始めたのは、大久野島に通い始めた2000年からです。きっかけは、軽い気持ちで大久野島に行ってみたら『うさぎさんが可愛くて仕方なかったから』という、本当に単純なものです(笑)」

――大久野島に通うようになったのはなぜ?

「初めは、”かわいいうさぎさんに会いたい一心”で通っていました。ですが、数年ほど通ううちに、大久野島のうさぎさんが置かれている立場にいろいろと疑問を抱くようになりました。今となってはおこがましいことだとは思いますが、『大久野島のうさぎさんたちのために自分たちができることは何かないか』という思いが日に日に強くなったのです」

「今では広く周知された『抱っこをしない』『人間の食べ物はあげない』などのルールも、当時はまったく存在していなかったため、休暇村や環境省の方と何度も話し合ってきました。そういったうさぎさんたちを守るルールを作るためにも、関係各所の方々との信頼関係を築けるよう島に通い続けました。もちろん、かわいいうさぎさんを撮影すること、うさぎさんに名前を付けたりしながら成長を見守ることも、島に通う大きな理由です」

――2011年から始められた、日本初の「移動型うさぎさん撮影会」のなかで、印象的な出来事やエピソードがあれば教えてください。

「初開催は、東日本大震災が起きてすぐのころでした。そのため急きょ『チャリティー撮影会』とし、売り上げを全額被災地の動物さんたちのために寄付させていただきました。そのときは初めての撮影会だったにもかかわらず、たくさんの方に参加いただきまして、このときのことは今も感謝しています」

「撮影会をしていて一番嬉しいのは『撮ってもらって良かった』と言ってもらえたときですね。元気なときには考えたくないことかもしれませんが……うさぎさんが亡くなったときなどに『撮影していて良かった』と言ってもらえると、この仕事をしていて本当に良かったなと改めて思います。私たちも3年前までうさぎさんと一緒に暮らしていました。そのころの様子は日々撮影していたので写真はたくさん残っているのですが、亡くなった今となってはやっぱり『もっともっと撮っておきたかった』と思うんですよね」

――新型コロナウイルスの流行によって、県をまたいだ移動がしづらい状況が続いています。現在はどのように撮影・活動されているのでしょうか。

「大久野島がある広島県や、私たちが暮らす熊本県が『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の対象区域となった場合は、撮影や移動をともなう活動は自粛しています。『おうちのうさぎさんの撮影会』の実施も、同様に撮影会を行う地域と熊本県に何も制限がないときのみです。徐々にワクチン接種も進んできているので、今後は制限が多少あっても、感染症対策を万全にできる場合には再開していく予定です。撮影以外では、うさぎさんたちのために作った畑で野菜や牧草作りをしています」

■うさぎ写真家 utaが選ぶ、うさぎ写真ベスト5!
■まずは第5位から!
「ママうさぎさんが巣材を集めて巣作りをしているところです。野生環境で一生懸命生きていることの象徴のように感じます」

■お次は第4位!
「一生懸命よじ登る、その後ろ姿(おしり)がかわいいので選びました。人の来ない山の中で仔うさぎちゃんを見つけたので、気づかれないように遠くから望遠レンズで撮影しています」

■続けて第3位!
「これは男の子同士で喧嘩をしている場面です。逃げている方のうさぎさんが、まさに『しっぽを巻いて逃げる』の言葉通りの姿でおもしろいと思いました」

■いよいよ第2位!
「ほっぺにチューをされて、キョトンとしている表情がかわいいのでお気に入りです。これはちょうど、巣穴からお顔をひょっこりと出している瞬間を撮影しています。カメラを構え、じっと気配を消してこのタイミングを待ちました」

■ドキドキの栄えある第1位は!
「休暇村のロビーに飾ってもらったり、テレビや雑誌、DVDのジャケットなどに使っていただいた写真です。一番たくさんの方に見てもらっている写真なので、一位に選びました。仔うさぎちゃんが、不意に『うたっち』した瞬間をとらえました」

Twitter、Instagram両アカウントでは、かわいいうさぎ写真を日々更新中。また、公式サイト「utaのデジタル工房」では、毎年好評の「大久野島うさぎカレンダー」といったグッズも販売されている。こちらもぜひチェック!

取材協力:うさぎ写真家 uta

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