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食べられるカップ「エコプレッソ」とは?大阪から世界にエコを発信!

  • 2021年9月4日
  • Walkerplus

環境保護や貧困などの社会問題を解決し、持続可能な社会をつくるための17の目標、SDGs(エスディージーズ)。2015年の国連サミットで定められたこの目標は2030年までの達成を目指しており、国や企業、そして私たち個人にも、取り組むことが求められている。しかし、何から始めればいいのかわからない人が大半ではないだろうか。

そこで今回は、SNSでも注目されている“食べられる”エコなカップ「エコプレッソ」を開発した、大阪にあるR・J CAFE(アールジェイカフェ)の林真智子さんに、エコプレッソができたきっかけや現在の取り組みについて話を聞いてみた。

■エスプレッソを広めたいと誕生した「エコプレッソ」
食べられるカップ「エコプレッソ」は、日本ではあまり注文する人のいないエスプレッソを広めたいと林さんが2016年に考案。クッキー生地でできたカップは内側が砂糖でコーティングされていて、エスプレッソを入れると砂糖が少しずつ溶けて苦みを和らげる。ビターな味が染みたカップもおいしい。

おいしいだけでなく、カップを洗う水や洗剤は不要でゴミも出ないことから「エコプレッソ」と名付けた林さん。誕生した当初は「食べてなくなるからエコという観点は頭の中にありましたが、皆さんに覚えてもらえたらという軽い気持ちで付けた名前でした」と、環境保護に対して深い考えがあった訳ではなかったそうだ。

エコプレッソは見た目のかわいらしさとアイデアのおもしろさから、インスタグラムを中心にSNSで人気に。そんななか林さんが環境問題について考えるきっかけとなったのは、エコプレッソをさらに広めようとアメリカに行った時だったという。

「2019年にエコプレッソが手軽に作れる機械を作ろうと、クラウドファンディングを行いました。そこで知り合った企業に誘われてアメリカへプロモーションに行ったんです。私は『エコプレッソってかわいいでしょ!』と紹介する予定でしたが、『やっぱりエコだよね』、『よく考えてるね、食べてなくなるなんて』などの反響が。日本以外の国はエコに関して、ずっと先を走っていました。アメリカでは紙ストローもエコバッグも当たり前。自分が持っていた考えと返ってきた答えが違ったことが、SDGsを勉強するきっかけになりました」

■エコを身近に考える機会に。売り上げの一部を寄付する基金も設立
海外ではプラスチックゴミを削減するために飛行機の機内食で「食べられるカップ」が使われるなど、可食食器の使用が日本よりも進んでいるそう。林さんはエコの観点からよりエコプレッソを広めようと、自らグッドデザイン賞やソーシャルプロダクツ賞に応募。地球や人に優しいアイデアが評価され、見事受賞した。

そして現在、エコプレッソはエスプレッソを楽しむカップに留まらず、環境への取り組みに力を入れる企業のPRに使われるなど、活躍の場所を広げている。環境保護と聞くと「我慢が必要」「大変そう」などイメージを持ってしまうが、キュートでおいしいエコプレッソは楽しみながらエコを考えるきっかけを担っている。

林さんは、「エコプレッソで地球が救えるとは思っていないけれど、食べた時に『なくなるから洗わなくていいんだね』、『ゴミにならないね』といった会話のきっかけになり、その人たちがエコなことを少しでも考えてくれたらいいな、という思いで取り組んでいます」と話してくれた。

また「エコプレッソ基金」を設立し、売り上げの一部を環境保護に取り組む団体に寄付も行っているそう。エコを考えるきっかけを作るだけでなく、味わうだけで直接自然を守ることにも繋がるのだ。

「私たち飲食店は、直接海をきれいにしたりはできないので、売り上げの一部をプラスチックフリーを目指す活動をしている団体などに寄付しています」

■目標は大阪万博。そしてエコプレッソがカフェの定番メニューになること
エコプレッソは当初のクッキータイプに加え、現在はグルテンフリータイプも作られている。グルテンフリーのカップはアイスクリームのコーンのようにほんのり甘く、より様々な食品に対応しているのが特徴だ。

「ブラックコーヒーや炭酸ジュース、ビールにワインなど用途を選ばず使うことができます。スープを入れることもできるので、食事にも使えますよ」

グルテンフリーのカップはもともと海外で販売しようとしていたのだが、新型コロナウイルスの影響で断念。現在は2025年の大阪万博に出すことを目指しているそう。

「日本国内には私たち以外にも、食べられるお皿やスプーンを作っている会社があります。当初はすべてエコプレッソのブランドでカトラリーセットを作ろうと思っていましたが、自然環境に貢献したいという同じ思いを持っているので、チームになることにしました。万博にエコプレッソと食べられるカトラリーセットを出すことを目標に、頑張ります」


最後に、SDGsが目標達成を目指す2030年のエコプレッソのビジョンを聞いてみると、「2030年くらいには当たり前のように、エコプレッソがカフェのメニューになっていてほしいです。当たり前にエコが浸透していて『今日はカフェラテ飲む?それともエコプレッソにする?』みたいに」と話してくれた。

地球規模の環境問題はなかなかすぐに取り組むのは難しいけれど、まずはエコプレッソを味わいながら、身近なエコを考えてみるのもいいかもしれない。

取材・文=松原明子

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