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こんな状況は嫌だ!と強烈に感じる「違和感」こそが自分を変える“原動力”

  • 2020年9月27日
  • Walkerplus

順調に成長していたのに、あるときから停滞してしまう。それは「自己評価」が更新されていないからかもしれません。それを解決するには「未来の自分」を体験して、強制的に変えてしまうこと。この記事では、一瞬で自己評価を書き換える方法を紹介します。

※本稿は、星渉『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■違和感こそが実現スタートの前兆
自分が思い描いた状況を作り上げて、高い自己評価を与えたとしても、そこに留まっていては、人はやがて不安を感じるようになります。求められるのは、自己評価の更新です。ただし、自己評価を更新するだけでは、夢や願望の実現に向けて、意識的に努力して行動する必要があります。『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』の著者である星渉氏は、大事なのは、現実と自己評価のギャップに気づき、違和感を覚えることだと述べます。

社会生活を営むうえで、非常に重要な能力の1つが「メタ認知能力」です。メタ認知能力とは「自分を客観的に観察する力」を表す認知心理学の用語であり、人はメタ認知能力を発揮することによって、感情のコントロールや、他者との円滑なコミュニケーションが可能になります。

メタ認知能力を身につけている人は、自分を客観的に観察できるわけですから、「自己評価」もできます。そして、自己評価を高めている間は、自分が成長していることを実感していることになりますから、不安はほとんど感じません。一方、自己評価が伸び悩むと、不安を感じることになります。

解決策は、自己評価を書き換えることです。自己評価とは、自分を客観視した結果として導き出されるものですから、そう簡単には変わりません。しかし、方法によっては“一瞬”で、自己評価を書き換えることができます。

その方法とは、「体験すること」です。「未来の自己評価」を想定し、「体験」するのです。事例を示しましょう。

ある20代後半の男性です。彼は起業しようと会社員を辞めたものの、10ヵ月以上、無収入の時期が続きました。その後、試行錯誤した結果、1年半後には彼の会社は年商3000万円を超えるようになり、彼の生活も豊かになりました。

ところが、そこから彼の会社の業績は伸びず、停滞してしまいます。特に業績が下がるわけでもなく、かといって伸びるわけでもない。なぜ、そのような状況になっているのか?原因を解明するために、彼はマーケティング、経営、販売戦略、WEBページなど自分のビジネスのさまざまな要素を見直し、さらに勉強、研究をしました。しかしながら、状況は一向に改善されません。

そんな時に学び、身につけたのが、「現実が『自己評価』に追いついている」という、心理学、脳科学、NLP(神経言語プログラミング)の分野の考え方でした。

■視覚に訴えて目的地を明確にする
彼が会社員から独立する際には、「自分が好きなことで豊かな暮らしをする」ことを実現しようとしました。収入についても「これくらい欲しい」という数値目標を設定していました。そして、「自分はそれを実現できる人間だ」という自己評価も持っていました。だからこそ、1年半後に彼の目標は実現したわけです。

しかし、ここには“落とし穴”がありました。

彼は会社員から独立した際に作成した「未来の自己評価」を、1年半後に自分が実現した後は「更新」していなかったのです。

会社員を辞めた直後は「未来の自分で生きる」ことで成功に向けて動いていたのですが、その「未来の自分」が現実になったので、気がついたら、「現在の自分」で生きていたのです。彼に必要だったのは、次の「未来の自分」でした。

そのことに思い当たった彼は、自己評価を更新すべく、あらためて「新しい未来の自己評価」を作り、明文化しました。目的地を明確にするために、画像も集めました。

未来の自己評価の明文化とは、これから実現したいことを書き出すということです。5年後、3年後、1年後、半年後に実現したいことを、制限なく書き出します。その内容は、仕事でも収入でも家族でも構いません。未来の自分のあるべき姿をイメージすることが大事なのです。

画像についても説明が必要でしょう。未来に実現したいことは、視覚に訴えることによって、より明確化されます。

人間が得ている情報の割合は、視覚が87%、聴覚が7%、触覚が3%、嗅覚が2%、味覚が1%と、視覚の情報量が圧倒的です。たとえば、河口湖から富士山を望む風景の写真を見れば、それがどのような場所かは一目瞭然ですが、「手前には湖が広がり、湖畔にはホテルが建ち、奥には大きな山がそびえています」というようなことを言われたとしても、目に浮かぶ風景は明確ではありません。

未来の目的地を明確にするための画像とは、未来に実現したいことに関連する画像です。事業を大きくしたいのであれば、大きなオフィスの画像でもいいでしょうし、年に1度は家族で海外旅行に行きたいのであれば、海外の町並みの画像でもいいのです。インターネットを使えば画像を集めるのは簡単ですから、明文化した未来の自己評価とセットにしておきます。

■体験によって自己評価と現実のギャップに気づく
話を戻すと、自己評価を更新するために「新しい未来の自己評価」を作って明文化し、画像も集めた彼は、さらに効果的な方法で、あるべき未来をイメージしました。「未来の体験」を試みたのです。

その体験の1つが、「自分が住みたいと思う家の内見に行く」ことでした。

当時、彼は豊かになり始めていたものの、住んでいる家は会社員を辞めて無収入だった頃のアパートから変わっていませんでした。毎日、忙しく仕事をしていて、「家は寝に帰るだけの場所」だったので、特に気にはしていなかったのです。

しかし、新たに「未来の自己評価」を更新すると、住む場所に関しても理想とする状態が浮かび上がりました。彼はさまざまな勉強によってすでに「体験することで自己評価は書き換えられる」ことを知っていたので、条件の制限なしに今自分が最も住みたいと思う場所を探して、実際にそこを訪れてみました。

ある日、自分が理想とする200平米を超えるマンションを内見に訪れると、そこは玄関だけで当時彼が住んでいたアパートよりも広かったのです。

彼は1Kの木造2階建のアパートに住んでいましたから、とてつもないギャップを感じました。彼はその後もマンションの、広さ、眺め、質感を体験し、衝撃を受けたのです。

そんな「未来の体験」をして帰宅した時に、早速、現実が動き始める兆候が現れたのです。自分の住むアパートに戻った彼は、「自分が住んでいる部屋は、今日見に行ったマンションの玄関よりも狭い」「こんな状況は嫌だ!」と、現実に対して強烈な「違和感」を覚えたのです。

これは重要な変化です。「現実に違和感を覚える」ということは、自己評価が書き換わった証拠でもあるからです。

結果、彼は会社の業績を何倍にもして、理想とする場所に移り住みました。

実は、この話の「彼」とは、かつての私のことです。今でもあの時の衝撃は忘れられません。理想とする家を見に行ったら、一歩玄関に入った時点で当時住んでいた部屋よりも広かったので驚愕しました。アパートに帰った後、とても惨めな思いと、こんなところに住んでいる場合じゃないという思いが、ないまぜになって湧き出たことをよく覚えています。

あなたは今の自分、今の状況に強烈な「違和感」を覚えていますか?

■脳は安心できる状態・状況を保とうとする
体験することで、現実と自己評価にギャップがあるという状況が出来上がると、現実に違和感を覚えるようになります。「こんなところにいるのは自分じゃない」「こんな性格は本当の自分じゃない」「今の状況のままで満足なんてできない」といった感情が湧き出します。

そして、強烈な違和感を覚えれば、“努力することなく”まるで自動的であるかのように行動をして、現実を変え始めます。今まで行動するのをためらっていたとしても、それが嘘だったかのように、現実を変えようと行動することができます。

なぜでしょうか?

それは、あなたが、あなたの行動の司令塔である「脳」を味方につけたからです。あなたの脳が最も大切にしていることは、「死なないこと」です。あなたの脳は、死なないために常にあなたを「安心できる状態・状況」に保とうとします。これを「心理学的ホメオスタシス(心理学的恒常性)」といいます。

ところが、自己評価が変わると、「今の自分」に安心できなくなります。脳は「安心できない=環境が変わって死ぬかもしれない」と思い、新しい安心できる状態、つまりは新しい自己評価に見合った現実を作り出すために動く指示を出すわけです。

この現実と自己評価のギャップから生じる「違和感」が生まれていないということは、脳を味方にできていないということです。脳を味方にすることができないと、目標を定めることはできたとしても、歯を食いしばり、意識的に努力して行動しなければなりません。

何かがおかしいという感覚を持つこと。そして、体験によって、その違和感を強烈なものにすること。それこそが、夢や願望の実現に向けたスタートの前兆なのです。

自分が停滞していると感じる。未来が見えないことで、不安感に襲われる。自分が無力だと感じる。そのような負の感情に包まれそうになったら、「未来の自己評価」を作りましょう。そして、ためらわずに「未来の体験」をしましょう。

現実と自己評価のギャップが大きければ大きいほど、行動をスタートする際の強力なバネになるのです。

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