カレーや麻婆豆腐、おにぎりなどでドラえもんを再現したキュートな料理がInstagramで注目を集めている。作者は2人の息子を持つめぐおさん。彼女が作るドラえもんの料理は「真似したい!」「表情がかわいい!」と話題を集め、今では1000件近くのいいね!を獲得するようになった。
この記事では、めぐおさんのバラエティ豊かなキャラご飯の数々をご紹介。また、キャラご飯を作るようになったきっかけや、料理に込める想いも聞いた。
■食べるのがもったいない!子供も大人も喜ぶドラえもん料理
キュウリを青い頭に見立てた冷やし中華。「ドラえもんに見えるか不安だったけど、ミニトマトの鼻を付けたら、息子に『すごいドラえもん』と言ってもらえました」とめぐおさん。
ドラえもんソーダ。息子さんたちはブルーハワイシロップが大好きなので、炭酸で割って出すと楽しんで飲んでくれるとか。チョコペンで顔を描くうちに溶け出した顔はご愛嬌!
カレー、ミニトマトと2人の息子さんの好物が詰まったお気に入り。唐揚げものってボリュームがあるが、ペロリと食べてしまうそう。
ジト目ドラえもんカレー。「2人が大好きな半熟卵で鈴、カニカマで首輪を作りました。表情は毎週のアニメやフォローしているドラえもん好きの方のインスタを参考にしています」とめぐおさん。
にっこり笑顔のドラえもんカレー。こちらは首輪がソーセージになったバージョン。息子さんたちはカニカマも好きだが、ソーセージの方がよく食べてくれるそう。
横を向いたドラえもんが印象的なカレー。「一度作った時に『横顔だ!』ってすごい反応があって、今では定番になりました」とめぐおさん。
市販のピザをドラえもんの顔にアレンジ。こうすると、息子さんたちは苦手なアスパラとピーマンを食べてくれるそう。「ピザは毎回これにして!と言われます」。
ハンバーグと目玉焼きをかぶったドラえもんがロコモコに。ハンバーグには豆腐やモヤシ、息子さんたちが苦手なタマネギもたっぷり入って栄養満点!
ぐっすり眠るドラえもんと焼きそばの布団。「焼きそばでも『ご飯ないの?』と聞かれます。大阪ではご飯と一緒に食べるそうだからいいかって(笑)」
「ほっともっと」のドラえもんランチの容器を再利用。「何度も買ってとせがまれました。今ではこのサイズのお弁当では量が足りなくなりました」とめぐおさん。
コンビニのパンの中心をくり抜いてデコレーション。目は小さなマシュマロをカットしたもの、ほっぺや鼻、ヒゲなどはチョコペンで再現している。
ふわふわの頭がかわいいドラえもんおにぎり。鰹節の上でおにぎりを転がせば、キレイな頭のでき上がり。
恵方巻もドラえもんに。「恵方巻きは買うと高いので作りました(笑)」とめぐおさん。ツナやカニカマなど子供たちの好物入り。ほっぺや唇はハムでほんのりピンクに。
コンビニで売られていたロールケーキを見て、「デコりたい!」と思ったことから生まれたスイーツ。鼻とほっぺはラムネ、目はマシュマロ。
■作るのも楽しい!子供が喜んでくれるドラえもん料理
8歳と6歳の男の子の母親であるめぐおさん。Instagram上では長男のことを1号、次男のことを2号の愛称で呼び、2人のためにさまざまな料理をキャラ料理に仕立てている。
実は料理をするのがそんなに好きじゃなかったというめぐおさん。
「一番最初にキャラものを作ったのは、幼稚園の遠足のお弁当だったと思います。長男のために戦隊物のキャラ弁だったんですが、作るのが楽しくて自分がハマッて。いくつかキャラ弁を作ったあと、料理もだんだんキャラものを作るようになりました」ときっかけを話してくれた。
今では次々とドラえもんの料理がアップされているが、最初のころはめぐおさんが好きな別のキャラクターも作っていたという。しかし、「息子たちの反応がよくなくて。ドラえもんにしたらとても喜んで、苦手な野菜でも食べてくれるので定番になりました」とのこと。
「2人ともドラえもんが好きで、毎週アニメも欠かさず見ています。パーマンやQ太郎はドラえもんのアニメに登場したことがあって、それがきっかけで好きになりました」と、ドラえもんのほかに、オバケのQ太郎やキテレツ大百科のコロ助といった藤子・F・不二雄作品のキャラクターが登場することも。
■「苦手な野菜を食べて欲しい」親心から次々と新作が登場
息子さんたちは、食の好みがよく似ているそう。
「とにかくカレーが大好き。ニンジンやジャガイモなど、カレーに入っている野菜はドラえもんにしなくても食べるんですが、ピーマンやアスパラは食べられませんでした」とめぐおさん。
「でも、ドラえもんの顔にアレンジしたピザにのせたら食べられるんです。今では、この食材だったらこういう風にドラえもんに使えるな、と自然に思いつくようになりました。主に、苦手な野菜がある時にドラえもんご飯が登場します」と、息子たちへの思いを話してくれた。
■今すぐ真似したくなる多彩なアイデアがInstagramで話題に
小さいころから絵を描くのが好きだったというめぐおさんのキャラご飯は、どれもアイデアいっぱいながら、すぐに真似できる気軽な料理をアレンジしたもの。「ご飯をどーんとのせてから形を整えたりと、細かく考えずに作ります。デコパンも基本は一発描きです」と豪快な一面も。
子供の成長記録として2016年に始めたInstagramは、作ったお弁当の記録もしたいと写真を上げるように。「今では、わたしが作ったドラえもん料理を真似して作ってコメントやDMで報告してくださったり、タグ付けして写真を投稿してくれる方も多くなりました」とうれしそうに話してくれた。
■ドラえもんを再現した料理は栄養バランスもバッチリ!
ドラえもんといえば青い頭と体が印象的だが、めぐおさんの料理にはほとんど青は登場しない。それでも、カレーや冷やし中華といった茶色や緑の姿は、ハサミで海苔を切って作るヒゲや口、チーズをくり抜いた目などでドラえもんを見事に表現している。
「自然の色で青がなかなかないんですが、着色料は使いたくないので」と、子供たちの体を思う気持ちが料理にも表れている。続けて「本気の時はデコふりを使って水色にするんですけど」と笑いながら話してくれた。
表情豊かなドラえもんで楽しませてくれる料理は、「苦手な野菜を食べられるように」と、息子さんたちへの愛情と栄養がたっぷり。苦手克服のためはもちろん、食卓をより楽しむためにもキャラ料理を活用してみては。
取材・文=上田芽依(エフィール)