兵庫県・宝塚市の名産品「炭酸せんべい」が、「ベルサイユのばら」パッケージでリニューアルし、ネット通販を開始した。
「ベルサイユのばら」は言わずと知れた池田理代子による漫画で、母から子へ、そして孫へと世代を超えて読み継がれる名作。男装の麗人・オスカルやフランス王妃マリー・アントワネットらのドラマチックな人生を描いた本作の影響から、フランス革命をはじめとしたフランス史に夢中になった人も多いだろう。
宝塚歌劇団でもこれが原作のミュージカルを上演しており、1974年の初演から再演を繰り返す大ヒット作となっている。
そんな愛され続ける名作を宝塚市にある「いづみや本舗」では、2018年より炭酸せんべいのモチーフに採用。パッケージのリニューアルにあわせて、味・形状・個包装も一新した。
■宝塚銘菓の炭酸せんべいとは?
六甲山系から良質なタンサン泉が湧きだす宝塚市。明治時代よりその水を利用して焼き上げる炭酸せんべいは、伝統ある名産品となっている。薄く軽い食感と口どけの良さが特徴で、飽きのこないシンプルな味わいが楽しめる。
■コロナに負けじと、プロジェクト始動
コロナウイルス感染拡大の影響により大打撃を受けたお土産業界。いづみや本舗も例外ではなかったが、コロナに打ち勝つべく、同社の上田氏と旋盤(対象物を削って加工する技術)歴30年の佐藤氏がタッグを組んで、女性に好まれる“究極の炭酸せんべい”の開発を始動した。
上田氏は楽しいおしゃべりやくつろぎの時間をより優雅に過ごしてほしいと、炭酸せんべいにアメリカ産のアーモンドとフランス産のココアを使用。ティータイムに最適な逸品に仕上げた。
佐藤氏は口あたりの良い丸みにこだわり、多くの曲線で描かれるハープの彫刻を中央に配置。意志の強さの中にある優しさを表現しているそうで、オスカルとマリー・アントワネットにも通じるものを感じる。
炭酸せんべいはオスカルパッケージがプレーン味、マリー・アントワネットパッケージがショコラ味で、いずれも24枚入800円(税込・送料別)。アンドレとフェルゼンがそれぞれデザインされているところも、ベルばらファンにはたまらないポイントだ。
また2箱購入した場合、オリジナル紙袋がついて1600円(税込・送料別)。シックなデザインの紙袋は、大切な人への贈り物にも良さそうだ。
今後は東京・横浜・名古屋・大阪のご当地限定パッケージも展開予定。こちらも楽しみにしたい。