老化の原因として考えられているものの1つに、紫外線から影響を受ける「光老化」があります。長年浴びた紫外線が蓄積することで、シミやシワなどの肌トラブルにつながるといわれています。
日焼け止めなどの直接的なケアも大切ですが、同時にすぐれた抗酸化作用をもつ食材をとり入れて内側からもケアをしていくことが大切です。
ベジ活アドバイザーの筆者が、光老化対策に役立つ食材と効率の良い食べ方や食べ合わせをご紹介します。
光老化に役立つ野菜としておすすめしたいのが、トマトです。トマトの色素に含まれる「リコピン」は、メラニンの生成を抑制しコラーゲン産生を促進する働きがあることから、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐことに役立つと考えられています。
脂溶性であるリコピンは油と一緒にとることで吸収を高めることができますが、なかでもオリーブオイルと一緒にとると最大で4倍も上昇することがわかっています。
食べ方にも工夫が必要です。細胞の中にリコピンは存在するので、生で食べるよりも加熱して砕いて食べる方が吸収率が高まります。生にこだわらず、トマト缶やトマトジュースなども利用しても良いですね。
夜よりも、朝にとる方が吸収率が高いこともわかっています。朝のトマトジュースを習慣にしても良いかもしれませんね。
鮭に含まれる赤い天然色素「アスタキサンチン」は、別名”海のカロテノイド”とも呼ばれ強力な抗酸化作用をもちます。
皮膚に関しては光老化抑制作用やシワ改善作用、保水作用などが認められている成分です。
脂溶性なので、油と一緒にとると体内への吸収率を高めることができます。
ムニエルやホイル焼きなどに、質の良い油をちょい足しすることもおすすめです。
キウイフルーツは、果物のなかでも「ビタミンC」が豊富な果物として知られています。ビタミンCは活性酸素を除去する抗酸化物質としての働きだけではなく、メラニンの生成を抑制したりコラーゲンの生成を促進する働きもあります。
そのまま食べることができるので、調理の必要がないところも魅力ですね。
キウイフルーツには果肉が緑の「グリーンキウイ」と、果肉が黄色の「ゴールドキウイ」があります。
ビタミンCの含有量がより高いのがゴールドキウイなので、出会ったら購入してみてはいかがでしょうか。
ブロッコリーは、「β-カロテン」と「ビタミンC」が豊富で栄養価の高い野菜です。
カロテンは体内で必要に応じて「ビタミンA」に変換されます。ビタミンAは紫外線のダメージを受けた皮膚細胞の再生を促すことに役立ちます。
ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」には、シミやそばかすの原因を抑制する働きがあると考えられています。
スルフォラファンは水に溶けやすいため、茹でるより蒸したり炒めたりする方が吉。汁ごといただけるスープや味噌汁に入れても良いですね。
老化の原因につながる「光老化」。若々しい肌を保つために、外側からのケアだけではなく内側からのケアもしっかりと行いたいですね。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※日焼け Q5 – 日本皮膚科学会
※シワ・シミなど肌の悩みを抱える方に 光老化と紫外線対策 – NIPRO
※リコピンで輝く白い肌へ – カゴメ
※食べ方次第でリコピン吸収力UP! – NHK
※オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法 – カゴメ
※とろう!アスタキサンチン!注目の食材 〈 鮭 〉 – 協和キリン
※アスタキサンチン – わかさ生活
※スルフォラファン – わかさ生活
※キウイの8つの重要な栄養素 – ゼスプリ インターナショナル ジャパン