つやプラ世代の皆さまは、エイジングケアを気にしますよね。実は、冬こそエイジングケアをしないと老化が進みやすいと薬膳の世界では考えます。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、今日から簡単にできる「薬膳的エイジングケア」を3つご紹介します。薬膳はハードルが高そうと思われがちですが、意外と簡単にできる方法もあります。
薬膳のベースである中医学の世界では、季節と「臓腑(ぞうふ)」が密接に関わっていると考えます。冬は「(じん)」という成長系ホルモンである臓腑が影響を受けやすい時期です。
この腎とエイジングケアは密接な関係があり、腎が弱ることで白髪や冷え、肌の衰えがでやすくなると考えます。エイジングケアのために1年中腎を労わる必要はありませんが、腎が弱りやすい冬は腎に意識を向けなければなりません。
「黒きくらげ」「黒米」「黒ゴマ」などの黒い食材は、腎の働きを高める食材です。とはいえ、毎日調理をして食べることはむずかしいですよね。
そこでおすすめなのが、「黒豆茶」。普段飲んでいるお茶を黒豆茶に変えるだけですから、始めやすいですし続けやすいと思います。始めても続かないと意味がないので、無理にハードルを上げず続けられる方法を見つけることが大切です。
腎は、しょっぱい味である「鹹味(かんみ)」を好みます。調味料ですと、「醤油」「塩」「味噌」です。なので、味噌汁を飲むことはエイジングケアにもつながります。
味噌汁の具は、「ごぼう」「キャベツ」「枝豆」「豚肉」など、腎の働きを高めるものをチョイスしましょう。これらの食材に、身体を温める効果が期待できる「生姜」「玉ねぎ」「ねぎ」などを加えると、さらに腎の働きが高まります。
束の間の休憩時間は好きなものを食べたいと思いますが、そこをグッと我慢して腎を労わるものを食べましょう。
おすすめは、「甘栗」か「カシューナッツ」。どちらも腎を労わる働きが期待できます。コンビニでも手軽に買えるので続けやすいですね。香ばしい香りの黒豆茶ともよく合いますので、ぜひ一緒にいただいてください。
「こんな簡単なことでいいの?」と、拍子抜けしたかもしれません。実は、薬膳のなかにも簡単にできる方法はたくさんあります。「身体に良いことをしよう!」と意気込んでハードルを上げるのではなく、ご自身の身の丈にあったやり方でコツコツ続けていくことが大切です。
ご紹介した方法を参考に、エイジングケアを意識してみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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