つやプラ世代の多くの方は、エイジングケアを意識していると思います。実は、エイジングケアに適している時間帯があるということをご存知でしたか? 薬膳の世界では、17時~19時がエイジングケアに最も適している時間だといわれています。
薬膳のプロである筆者が、17時~19時の時間帯にエイジングケアを行うと良い理由とこの時間にどんなアプローチをしたら良いのかをご紹介します。
薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)では、「子午流中(しごりゅうちゅう)」というものがあります。これは、臓腑と時間が密接に関わっているので、時間に合わせてそれぞれの臓腑が喜ぶことをすると効率的にケアをすることができるということです。
中医学の世界で、エイジングケアに関わりがあるのが「腎(じん)」という臓腑です。成長ホルモンを司っていて、身体をストーブのように温める働きがあります。
ですので、この腎が弱ると白髪や肌トラブルが目立ちやすく、身体が冷える原因にもつながります。腎を労わることが、いつまでも健やかでいられる秘訣です。
腎と関わりのある時間帯というのが、17時~19時です。この時間帯に腎を積極的に労わりましょう。
ナッツは腎を労わる食材です。特に、カシューナッツが腎を労わる「補腎(ほじん)」という作用がありますのでおすすめです。
17時~19時は小腹が空く時間帯でもあるので、この時間にカシューナッツをつまんで内側からキレイを底上げしましょう。
薬膳の世界では、それぞれの臓腑の働きをアップさせる”食材の色”というものがありますが、腎は黒豆、黒ゴマ、黒きくらげなど黒い食材を好みます。
17時~19時は、ホット黒豆茶を飲んで一息つきましょう。ノンカフェインなので、睡眠への影響はありません。
腎は身体を温めるストーブのような役割をします。腰の後ろに位置しているので、足腰を動かさないと働きが低下しやすく、冷えを招く場合があります。
17時~19時が帰宅時間とかぶる場合もあると思いますので、帰宅時は駅から大股で歩くor自宅で勤務の人はスクワットをするなどを心がけましょう。
エイジングケアに適している時間があるということにおどろいた方も多いのではないでしょうか。忙しい毎日だからこそ、ご紹介した知恵を生活に組み込み、かしこく効率的に美を育んでいきましょう!
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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