身体が温まるスープは、比較的手軽に作ることができる、忙しい女性の味方ともいえるメニューです。さまざまな食材を一度に摂れることも、魅力のひとつですよね。
管理栄養士の筆者が、目的別「美容に嬉しいスープ」をご紹介します。
美肌づくりに欠かせないのは、「ビタミンC」です。カブやブロッコリー、ミニトマトにはビタミンCが豊富に含まれているので、スープにして一度に食べられると良いですね。
また、かぼちゃは「ビタミンE」が豊富で、ビタミンCとあわせて摂ることで抗酸化作用が高くなるのだそうです。甘みがあるので、余計な調味料を加えなくても美味しくいただけるところも嬉しいポイントです。
土の下で収穫できる野菜類は身体を温めるものが多く、代謝UPも期待できるので肌のくすみ対策にもおすすめですよ。
カブ・人参・ブロッコリー・ミニトマト・ホールトマト缶
味付けは、トマトケチャップとホールトマト缶、塩・こしょうがおすすめです。
ダイエット中は、脂肪燃焼効果が得られるスープがおすすめです。
生姜に含まれる「ジンゲロール」は、加熱することで脂肪燃焼効果がある「ショウガオール」という成分になります。手軽に利用できる生姜チューブにもショウガオールは含まれているので、スープを作る時に加えてみてください。
また、エネルギーの代謝を手助けする「ビタミンB1(大豆などに多い)」を一緒に摂ると、脂肪がつきにくい体作りをサポートします。
大豆・鶏ささみ・じゃがいも・人参・生姜
味付けは、コンソメがおすすめです。
ぽっこりお腹には、腸内環境を整える働きをもつ「食物繊維」×「乳酸菌」が摂れるスープで対策をしましょう。腸の環境が良くなると排泄がスムーズに行われ、お腹周りがすっきりします。
老廃物を身体の外に出すことで血行が良くなると、肌荒れの予防にもつながります。また、食物繊維が豊富な食材は血糖値を急激に上げにくいため、身体に脂肪が溜まりにくいというメリットもあります。
しめじ・大根・納豆(小粒)・キムチ・ねぎ
味付けは、味噌・コチュジャンがおすすめです。ごま油を回し入れても良いでしょう。
朝食は炭水化物のみに偏りやすく、「たんぱく質」の量が少なくなりがちです。筋力の維持や、美肌づくりのために、朝食からしっかりとたんぱく質を補いましょう。
朝食に、米やパンなどの炭水化物に加えてたんぱく質を摂取すると、体内時計が整いやすいといわれています。たんぱく質食品は腹持ちも良いので、一日を快適に過ごせますよ。
卵・鶏ささみ・玉ねぎ・しいたけ
鶏ガラスープのもとや、中華のもとで味付けすることがおすすめです。豆乳ベースに変えても良いでしょう。
いつも同じ食材になりがちなスープも、目的を考えて作ると、レパートリーも増えるのでおすすめです。忙しい毎日のなかでも、美容スープで身体を内側から温めて、ホッと一息ついてみてはいかがでしょうか。ぜひ、参考にしてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
【関連記事】
・朝の一杯で体ポカポカ!1分で作れる出汁なしで美味しい味噌汁
・乾燥が免疫力低下を招く!?体の内側から乾燥をケアする食材
・糖質オフの味方!美肌&風邪対策に役立つカリフラワーの魅力
・リラックスタイムのお茶で綺麗に!無印良品の「体が喜ぶお茶」