少しずつ秋の訪れを感じるようになりました。今年の夏は、いつもの夏と違った過ごし方をした方も多く、そろそろ夏の疲れがでてくる頃ではないでしょうか。
暑さで胃腸が疲れてしまった方、睡眠のリズムが崩れてしまった方、いろいろなストレスを感じている方が多いのではないかと思います。
涼しくなると、夏の疲れがどっと出てくるものです。美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、今から夏の疲れをケアして、秋バテにならない身体をつくる食べ物を3つご紹介します。
山芋は、東洋医学では山薬(サンヤク)と呼ばれ、滋養強壮にもちいられる食材です。とくに胃腸が弱っているときや、食欲がないときに用いられます。
実際、山芋にはアミラーゼやジアスターゼという消化酵素が含まれていますから、一緒に食べたものの消化を助ける働きが期待できます。
夏の疲れが胃腸に出ていると感じている方は、山芋を食べてみましょう。独特の粘りが苦手な方は、細かく切って炊き込みご飯にすると粘りを感じずに、ほくほくとした食感が楽しめますよ。
加熱することで消化酵素は壊れてしまいますが、山芋には消化酵素だけでなく、アミノ酸やサポニンなど疲労回復をサポートする成分が含まれていますから、生食にこだわらずに食生活に取り入れてみましょう。
独特の香りを楽しむ野菜であるセロリ。セロリの香り成分には、気持ちをリラックスさせてストレスを和らげる効果や、食欲を増進させる効果があるといわれています。
確かに、独特の香りは、セロリが好きな方にとっては食欲を刺激する良い香りではないでしょうか。
また、セロリの葉に含まれるピラジンという香り成分には、血液の流れをスムーズにする働きがあることが分かっています。ストレスを感じていると、どうしても身体がこわばってしまい、血液の流れが滞り、冷えや肩こり、腰痛の一因にもなります。
夏の疲れが気持ちに出ていると感じている方は、セロリを積極的に食べてみましょう。とくに、セロリはこれから旬を迎え、美味しい季節がやってきます。
サラダだけでなく、炒め物やスープに入れても良いですね。
夏の疲れがお腹に出ていると感じる方におすすめなのが、玉ねぎです。玉ねぎには、食物繊維やオリゴ糖といった腸内環境美化をサポートする成分が含まれています。
また玉ねぎは、東洋医学では理気類(りきるい)といって、気の流れをサポートする働きのある食材に分類されています。気の流れが滞ると、身体全体のリズムが乱れ、腸の動きも乱れてしまいます。
全体的に身体のリズムが崩れている、下痢や便秘などの腸トラブルを感じている方は、毎日の食生活に玉ねぎを取り入れてみましょう。
夏の疲れは、いつまでも引きずりたくはないものです。身近な食材で夏の疲れをケアして、秋バテを予防したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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