夏の風物詩のひとつ「スイカ」には、豊富な水分以外にも夏バテ対策や紫外線ケアなどに嬉しい栄養がぎゅっと詰まっています。
インナービューティー料理研究家の筆者が、女性に嬉しいスイカの栄養と、ちょっとおしゃれなスイカの簡単レシピをご紹介します。
スイカの赤い果肉には、トマトなどにも豊富な抗酸化成分「リコピン」が含まれています。紫外線による肌ダメージのケアやアンチエイジングをサポートします。
果肉が黄色いスイカには、肌や粘膜を乾燥から守る「β-カロテン」が豊富です。
スイカには細胞内の余分な水分排出をサポートする「カリウム」が豊富です。
むくみが気になる時は意識してとり入れてみましょう。
スイカの皮に近い白い部分は「シトルリン」と呼ばれる栄養素が豊富です。
これは、アミノ酸の一種で、疲労回復をサポートしたり新陳代謝を促す働きが期待されています。夏バテ気味の身体や肌にピッタリですね。
浅漬けにして食べたり、スムージーやみそ汁などの汁物に入れると食べやすいですよ。
バジルのさわやかな香りとスイカの甘み、モッツァレラの食感はやみつき必至のマリアージュです。塩を少しまぶすことでスイカの甘みが引き立ちます。白ワインのおともにぴったりです。
・スイカ 適量
・モッツァレラチーズ 適量
・バジルの葉 3〜5枚
・塩 少々
・オリーブオイル 適宜
(1)スイカはひとくちサイズにカットして、なるべく種をとります。
(2)(1)と一口サイズにカットしたモッツァレラチーズ、バジルを和えて器に盛ったら、オリーブオイルをひと回しかけ、塩を少々をまぶして完成です。
不足しがちな「カルシウム」もしっかり補給でき、朝ごはん時にもぴったりな一杯です。スムージーならスイカの皮に近い白い部分も無駄なく使うことができます。
・スイカ 適量(皮の白い部分まで使う)
・牛乳 300ml
・はちみつ 小さじ1
スイカはひとくちサイズにカットして、なるべく種をとり、全ての他の材料と一緒にハンドブレンダー、またはミキサーに入れて攪拌すれば完成です。
分離しやすいので、できたてをかき混ぜながらなるべくすぐに飲むことがおすすめです。
箸休めや暑い夏のおやつがわりにもぴったりな一品です。かき氷感覚で手軽にいただくことができます。
・スイカ 適量(皮の白い部分まで使う)
・水 300ml
・はちみつ 大さじ1
・レモン汁 小さじ1
・塩 少々
(1)スイカはひとくちサイズにカットして、なるべく種をとります。全ての他の材料と一緒にハンドブレンダー、またはミキサーに入れて攪拌したあと、バッドに入れて冷凍庫で冷やします。
(2)30分おきにフォークでかき混ぜれば完成です。
※かき混ぜずに冷やし固めて、かき氷機にかけてもOKです。
夏の風物詩「スイカ」。美容のためには白い部分も捨てずに、工夫して日々の食卓にとり入れたいですね。黒くて硬い種は食べることがむずかしいですが、白くて薄い種は栄養も豊富なので食べることをおすすめします。旬の味覚を美味しく楽しくいただき、身体の中からキレイと元気を磨きましょう!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社