「お酢」は、美容や健康を促進・維持する効果が期待できる調味料で、古くから疲労回復のためにも活用されています。
管理栄養士の筆者が、お酢の魅力を3つお伝えします。
カルシウムは骨を丈夫にする作用で知られていますが、日本人が不足しがちなミネラルでもあります。カルシウムは水に溶けにくく、吸収されにくい栄養素のひとつでもあります。
ですが、酢と一緒に摂取することで、酢の成分である「クエン酸」が体内でカルシウムの吸収率を高めてくれます。年齢が上がると気になる骨粗しょう症対策のためにも、カルシウムとお酢を一緒に摂取しましょう。
お酢は、抗菌作用により腸内の悪玉菌を減らしてくれます。また、お酢に含まれる成分には、「グルコン酸」というものがあります。グルコン酸は、腸内の善玉菌である「ビフィズス菌」の大好物で、エサとなって善玉菌を増やし、腸内をきれいにしてくれます。
お腹に便が溜まっているということは、体内に老廃物を溜めているようなことです。便秘が続くと、肌荒れや疲れがとれない等の不調が現れる場合があります。
腸をきれいにするとアンチエイジング効果が期待できるだけではなく、心身を健康に保つ効果も期待できます。継続的に摂取したいですね。
お酢の成分である「クエン酸」には、疲労回復効果が期待できます。疲労物質を分解してエネルギーに変えてくれるからです。
手軽にお酢を摂取したいなら、果実酢がおすすめです。
暑くて食欲がない時は、お酢を使った料理や飲み物を摂ることをおすすめします。お酢は魚貝の臭みをとり除いたりお肉を柔らかくしたりする作用もあるので、料理に使うと一石二鳥ですね。
お酢には、米を発酵させた「米酢」、玄米を発酵させた「黒酢」、ぶどう果実を発酵させた「ワインビネガー」、リンゴ果汁を発酵させた「リンゴ酢」、濃縮ぶどう果汁を長期熟成させた「バルサミコ酢」などのさまざまな種類があります。お好みのお酢を毎日摂取して、美と健康を手に入れましょう。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)
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【参考】
※酢の健康効果や選ぶ時のポイントは?酢特集 – プレマ
※クエン酸 – わかさ生活
※善玉菌の増やし方 – フジッコ