関西では、明日28日(火)は雨が強まり、中部と南部では警報級の大雨となる恐れがあります。雨のピークは明日の日中となるでしょう。南部を中心に滝のような雨の降る所がありそうです。土砂災害や低い土地への浸水、川の増水に十分注意をしてください。
関西では、今日27日午後2時現在、雨が小康状態となっています。ただ、今夜からは再び広い範囲で雨が降り出すでしょう。
明日28日は、前線が西日本付近に延び、前線上の低気圧が九州から関西、夜には東海へと進む見込みです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、雷雲の発達しやすい状態が続くでしょう。明日28日は、ほぼ一日を通して雨が降り、南部を中心に雷を伴って滝のような雨の降る所がある見込みです。京阪神でも、バケツをひっくり返したような雨の降る所があるでしょう。
雨のピークは、低気圧が通過する明日28日の日中となりそうです。雨雲が予想より発達したり、前線が停滞したりした場合は、中部と南部では警報級の大雨となる恐れがあります。たった1〜2日間で平年の5月1か月に降る雨の量を超えることも考えられます。土砂災害や低い土地への浸水、川の増水に十分注意をしてください。落雷や突風、高波などにも注意が必要です。
実際に大雨が発生したら、次のような場所は危険です。近づかないようにしてください。
① 河川や用水路
普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② アンダーパスなど低い道路
低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。車を運転される際は、無理をせず、迂回するなどの対応をとってください。
③ 斜面・がけ
山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
災害に巻き込まれないよう、危険な場所を、家族であらかじめ確認し合っておきましょう。
気象庁は、今日27日(月)11時より、線状降水帯の新たな運用を始めました。
当初は明日28日(火)9時より開始する予定でしたが、前線に伴う大雨が予想されていることから前倒しとなり、本日昼前の時点で宮崎県・鹿児島県を対象に発表されました。(近畿地方の発表はありません。)
新たな運用とは、線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけについて、対象地域をこれまでの地方単位から“府県単位"に絞り込んだというものです。
線状降水帯が発生すると、大雨災害発生の危険度が急激に高まることがあります。この呼びかけが行われた時には、大雨による災害への危機感、心構えを一段高め、ハザードマップや避難所・避難経路の確認をするなど、迅速に身を守る行動をとってください。