今年は4年に1度の「閏(うるう)年」、2月29日は「閏(うるう)日」です。21世紀に入り、「うるう日」は過去5回あり、全て荒天となっています。その理由は?また、今年の「うるう日」は南岸低気圧の影響を受ける可能性あり。今後の動向にご注意下さい。
今年は4年に1度の「うるう年」、2月29日は「うるう日」です。21世紀(2001年以降)に入り、「うるう日」は5回ありますが、5回とも大雪や大雨、春一番など天気が荒れています。
・2004年 九州で季節外れの大雨
・2008年 北陸で春一番 全国的に南風が強まる
・2012年 関東甲信で大雪(最深積雪:東京2センチ、横浜5センチ、前橋17センチ)
・2016年 北日本で猛吹雪
・2020年 九州南部で激しい雨
過去5回、「うるう日」が大荒れとなった原因は、日本付近を通過した低気圧です。低気圧は寒気と暖気をエネルギーにして発達します。この時期は、冬から春への季節の変わり目であるため、冬の空気と春の空気が日本付近でせめぎ合い、低気圧が発達しやすいからです。
今年の「うるう日」は、本州の南岸を低気圧が進む見込みです。いわゆる関東に大雪をもたらすこともある「南岸低気圧」です。まだ、先の予想のため、関東で雪になるかなど不確定な要素が多いですが、西日本・東日本では広く雨や雪が降る予想です。
29日(木)〜3月1日(金)は南岸低気圧の影響で、広い範囲で雨や雪が降る見込みです。まだ、南岸低気圧のコースや速度などモデルにバラツキがありますが、今後の情報にご注意下さい。
南岸低気圧が東へぬけた後は、冬型が強まり、上空には強い寒気が南下する見込みです。日本海側は雪、晴れる太平洋側も寒さが厳しいでしょう。3月2日(土)の最高気温は、東京都心や名古屋、大阪で8℃、福岡は7℃の予想です。
この時期は日本付近で低気圧が発達、荒天をもたらすと同時に大気をかきまぜながら、季節を前進させていきます。立春が過ぎ、暦の上では「春」ですが、「春の天気はふる・ふく・どん」。雨が降る・風が吹く・曇天を繰り返しながら、季節が進んでいきます。
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