スギ花粉の飛散量は、雨で抑えられる日もありますが、3連休明けは西日本を中心に急増しそうです。3月上旬には、東京など続々とピークを迎えるでしょう。万全の対策をしてください。
今日23日(金:天皇誕生日)は、九州から東海では雨あがりにスギ花粉が飛びやすいでしょう。一方、雨や雪の降る時間が長い関東では、花粉の飛散は抑えられそうです。
明日24日(土)は広い範囲で晴れて、花粉の飛散量が増えそうです。ピークに入っている九州は、「非常に多い」予想です。25日(日)は再び雨の降る所が多いものの、花粉症の方は油断をせずに対策をしてください。
26日(月)は西から天気が回復して、28日(水)にかけては西日本を中心に花粉の飛散量が一気に増えそうです。
すでに九州や東海、関東の一部では、スギ花粉が非常に多く観測されている所があります。福岡や高松ではスギ花粉の飛散がピークとなり、雨上がりの日などは花粉の飛散が非常に多くなる見込みです。広島・大阪・名古屋・金沢・東京・仙台は3月上旬にピークを迎えるでしょう。ピークの期間はおよそ10日から1か月近く続く見込みです。とくに、晴れて暖かい日や風が強い日は、花粉の飛散量が増えるので、万全な花粉対策を心がけてください。
また、ヒノキ花粉のピークは、3月下旬から4月上旬の所が多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。