今日19日、九州北部地方に続き、九州南部・奄美地方でも「春一番」が吹きました。昨年より9日遅い発表です。
今日19日、鹿児島地方気象台は九州南部・奄美地方で「春一番」が吹いたと発表しました。
今日19日は、日本海に低気圧があって東へ進んでいます。低気圧や前線に向かって、南よりの風が強まり、気温も高くなった所が多くなりました。
15時までの最大瞬間風速と最高気温は次の通りです。
鹿児島市 南南東の風 13.7メートル 20.3℃
種子島 南南東の風 19.0メートル 22.9℃
奄美市名瀬 南西の風 12.0メートル 25.9℃
宮崎市 南西の風 10.3メートル 20.6℃
なお、昨年(2023年)、九州南部・奄美で春一番が吹いたのは、2月10日でした。
春一番は冬から春へ移り変わる時期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことで、春の訪れを告げる強い南風です。気象庁では、「立春から春分までの間に、広い範囲で初めて吹く、暖かくやや強い南よりの風」と定義しています。
春一番が吹いたと発表されるには、期間や風向、風速、最高気温、気圧配置などの条件があり、風速や最高気温などの条件は、上の図にあるように地方によって、少し異なります。春一番の発表基準に達しない場合は、発表されない年もあります。
春一番が発表されるのは、九州南部、九州北部、四国、中国、近畿、東海、関東、北陸の8つの地域です。東北と北海道、沖縄には発表がありません。この理由としては、気候の特性が影響しています。例えば、北国では南寄りの風が強まっても、その後はすぐに冬型の気圧配置となり、北寄りの風が強まって厳しい寒さがぶり返すパターンが多いことから、地域になじまないため、発表しないことになっています。