きょうの中国地方は冬の寒さが戻りましたが、今週末は一転し日曜日にかけては4月終わりごろのかなり暖かい空気が流れ込んできます。今週末は季節先取りの暖かさで、スギ花粉の飛ぶ量が一気に増える恐れがあります。スギ花粉飛散のピーク前でも、万全な対策が必要です。
17日(土)から18日(日)は高気圧に覆われて、中国地方は全般に晴れる見込みです。
17日(土)の朝は、放射冷却現象がよく効くため冷え込みが厳しく、沿岸部でも氷点下の冷え込みになるでしょう。ただ、日中は冷たい北風は弱まり、日差しの温もりが感じられる見込みです。最高気温は15℃くらいになる所もあり、朝晩と昼間の寒暖差が大きくなりそうです。
18日(日)も日中は晴れて、4月終わり頃の暖かな空気が流れ込むため、最高気温は20℃近くになるでしょう。昼間は上着要らずで、動くと暑いくらいになりそうです。
中国地方は、山口県や広島県でスギ花粉が飛散開始となっており、その他の地域でも少ないながらもスギ花粉が飛散しています。週末は季節先取りの暖かさで、花粉の飛ぶ量が一気に増える恐れがあるため、ピーク前から万全な対策が必要です。
週明けの19日(月)は日本海に前線や低気圧が進み、22日(木)にかけて前線や湿った空気の影響を受ける見込みです。
19日(月)は南寄りの風が強まり、荒れた天気となる恐れがあります。中国地方で「春一番」が吹く可能性があります。また、雨の降り出す前までは、スギ花粉が飛びやすくなるため、ご注意ください。
22日(木)にかけて断続的に雨が降るでしょう。来週の中頃は北寄りの風に変わり、日差しも届きにくいため、日中はこの時期らしい気温となるでしょう。花粉の飛ぶ量は抑えられそうです。
また、23日(金)は寒気が流れ込むため、山陰や中国山地沿いで雨や雪が降り、寒くなる見込みです。
この先も寒暖差が大きいため、体調管理にお気をつけください。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。