花粉症の方には最も辛い季節が直前まで迫っています。今週は本格的に花粉が飛び始める所があるでしょう。まだ症状が出ていない方も、しっかり対策をして花粉シーズンに備えてください。
今週は暖かい日が多く、花粉症の方にとって最も辛い季節が直前まで迫っています。週間花粉情報を見ると、東京では明後日14日(水)から花粉が「やや多い」になり、15日(木)は「多い」予想となっています。15日には14日が「花粉の飛散開始日」として発表があるかもしれません。今週はまだ症状が出ていない方もマスクやメガネなどで少しでも花粉を体内に入れない対策をしっかりして、お過ごしください。
*「花粉の飛散開始日」とは、1月以降、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日を、その観測地点の「花粉の飛散開始日」としています。
福岡も16日(金)から「やや多い」予想となっています。名古屋や大阪、広島はまだ「少ない」予想ですが、わずかながら花粉が飛ぶこともあるでしょう。対策をしてお出かけになった方が良さそうです。
昨年までの東京都の花粉の傾向を、東京都アレルギー情報navi.(https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pollen/index.html)のデータから見てみると、2023年は2月10日に花粉飛散初日を迎え、約1週間後の18日には23区内でも「極めて多い」に相当する1平方センチあたり100個以上の花粉が飛散しています。過去3年ほどの傾向を見ても、同様に飛散初日から7日〜10日ほどで、飛散数が急激に増える傾向にあります。
また、その先の飛散推移をみると、2月後半から4月くらいまで飛散の多い状態が続き、4月末から5月ごろまで続くことわかります。花粉症の方には長い闘いとなりますが、出来る限りの対策をしてお過ごしください。
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。以下のように、服装を工夫することで、花粉を防ぐ効果が期待できます。
① 洋服は、素材によって、花粉が付着しやすいものと、付着しにくいものがあります。一般的にウール製の衣類などは、木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
② 花粉が付着しやすいのは、洋服だけでありません。露出している頭や顔は、つばの広い帽子をかぶると、花粉が付着する量を少なくすることができます。髪の長い方は、まとめるだけでも、効果的です。また、手袋をすると、手に付着する花粉を減らすことができます。