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エルニーニョ監視速報 続くエルニーニョ現象 春から夏には平常状態に戻る可能性高い

  • 2024年2月9日
  • tenki.jp

気象庁は、今日9日「エルニーニョ監視速報」を発表しました。それによりますと、昨年の春からエルニーニョ現象が続きましたが、今後、春の終わりにかけては、エルニーニョ現象が続く可能性もありますが(40%)、平常の状態になる可能性の方がより高くなりました(60%)。また、夏は平常の状態である可能性が高くなっています(70%)。

1月の実況

1月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+2.2℃で、基準値より高い値でした。
昨年の8月に+2.2℃となって以来ほぼ同じ値が続いています。エルニーニョ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の11月の値は+2.2℃で、4月から8か月連続して+0.5℃以上となりました。

太平洋赤道域の海面水温は、日付変更線付近から東部を中心に高くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は、東部で平年より高く、西部から中部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近から東部の対流活動は平年並みで、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)も平年並でした。
大気は赤道季節内振動の影響で、エルニーニョ現象時の特徴が一時的に不明瞭となりましたが、海洋はエルニーニョ現象時の特徴を示しています。

以上から、昨年の春からエルニーニョ現象が続いているとみられます。

今後の見通し

実況では、太平洋赤道域の東部にみられる海洋表層の暖水が、東部の海面水温が高い状態を維持しています。
大気海洋結合モデルは、西部から中部の冷水の東進に伴い、エルニーニョ監視海域の海面水温が春の終わりにかけて次第に下降し、基準値に近づくと予測しています。

以上から、今後、春の終わりにかけてエルニーニョ現象が続く可能性もありますが(40%)、平常の状態になる可能性の方がより高くなりました(60%)。また、夏は平常の状態である可能性が高くなっています(70%)。

西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況

【西太平洋熱帯域】
1月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後、春にかけて基準値に近い値か基準値より低い値で推移し、夏はおおむね基準値に近い値で推移すると予測されます。

【インド洋熱帯域】
1月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後、夏にかけて基準値より高い値で推移すると予測されます。

エルニーニョ現象とは?

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「エルニーニョ現象」が発生するのは、太平洋赤道域です。このあたりは貿易風と呼ばれる東風が吹いているため、通常、暖かい海水は西側のインドネシア付近に吹き寄せられる一方、東側の南米沖では、海の深い所から冷たい海水がわき上がっています。

ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。
(「エルニーニョ(El Nino)」とは、スペイン語でイエス・キリストという意味で、クリスマスのころに海面水温が高くなることから名づけられました。)

「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。

この先の見通し この冬は暖冬のまま終わりへ

この先、上空の偏西風は日本付近で北に蛇行しやすいでしょう。このため、日本付近には寒気が流れ込みにくく、冬型の気圧配置は長続きしない見込みです。

最新の3か月予報(1月23日発表)によると、2月から4月までの平均気温は、北海道で「平年並みか高い」、そのほか東北から沖縄にかけては「平年より高い」と予想されています。一時的に寒気が流れ込んで厳しい寒さが戻る日もありそうですが、この冬はこのまま暖冬で終わりを迎えそうです。

なお、次回の3か月予報の発表は2月20日です。

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